オビエドに所属する主将MFサンティ・カソルラの去就に注目が集まっているようだ。17日、スペイン紙『マルカ』が報じている。


 スペインサッカー界の“太陽”が傾きかけているかもしれない。ラ・リーガ第37節が17日に行われ、すでにセグンダ(2部)降格が決まっているオビエドは、アラベスと本拠地『カルロス・タルティエレ』で対戦。24年ぶりにラ・リーガに戻ってきたシーズンのホーム最終戦だったが、トニ・マルティネスのゴールで残留がかかっているアラベスに0-1で敗北を喫している。

 そんななか、この試合に先発フル出場したカソルラについて、「さようならの匂いがする一戦」とスペイン紙『マルカ』が指摘する。現行契約が今夏に満了を迎える41歳は、かねてよりクラブ退団および現役引退の可能性を示唆していたが、試合後にサポーターが歌った「カソルラ、残ってくれ」というチャントに、涙を堪えきれなかった。同紙は、「すべてに終わりがある。そして、オビエドでのそれが、これまで以上に近づいているようだ」としつつ、「“魔術師”は、カルロス・タルティエレでの最後の試合を終えたことをまだ明言していないが、その兆候は至るところに見られている」と見方を示した。

 また『マルカ』は、「サポーターたちは、彼にもう1年を、最後の願いを託している。再び2部リーグから、本来いるべきではない場所から、チームを連れ戻してほしいと。あのときのように」と前置きするが、「今日、その雰囲気は肌で感じられるほどだ。さようならの予感が漂い、カソルラはそれを隠しきれなかった。彼の涙は、オビエドの偉大なレジェンドがまさに“伝説”として、新たな世代に語り継がれる存在へと変貌していくのを目の当たりにする、すべてのオビエドファンの涙でもある」と記している。


 オビエドのカンテラ出身であるカソルラは、ビジャレアルやアーセナル、スペイン代表で世界的なクラックに上り詰めた一方で、右足首切断の危機に直面するケガでプロキャリアを断たれる寸前にまで陥った。それでも幾度にわたる手術とリハビリの末に、必ず東の空に陽が昇るように“復活”したカソルラは、2023年夏にセグンダが定める最低賃金(それに加えて自身のユニフォームの売上の10%がカンテラの投資に充てられ、全ての肖像権もクラブに譲渡)でオビエドに帰還するという“漢気”を見せると、翌2024-25シーズンには5得点5アシストの活躍で、24年ぶりの1部復帰に導いたのだ。

 まるで“太陽”のようなキャリアを歩んだカソルラの涙は、入相を告げるものだったのだろうか。去就に注目が集まっている。
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