◆SATO presents 高校野球女子選抜0―8イチロー選抜KOBE CHIBEN(31日・バンテリンドーム)
巨人、ヤンキースなどで活躍した松井秀喜氏=ヤンキースGM付特別アドバイザー=がイチロー選抜KOBE CHIBENの「4番・中堅」でフル出場。3回に2年連続弾となる3ランを放つなど5打点の活躍で、イチロー選抜の5連勝に貢献した。
3回の本塁打は1死一、二塁の場面で飛び出した。打った瞬間、確信歩きをするほどの打球だった。現役時代はナゴヤDの名称だったバンテリンDで本塁打を放つのは、2002年8月17日の中日戦以来、23年ぶり。「この球場が大好きで、よく打ったんです。打席に入ってよみがえりました。現役時代でもないぐらいの完璧な当たりでした。自分が一番びっくりしました。4番バッターの一振りができました」と興奮気味に振り返った。
左翼席からは石川から駆けつけた母校・星稜の吹奏楽部とチアリーダー部の後輩たちが応援してくれた。星稜の応援を耳にしながらプレーするのは“5打席連続敬遠”されて明徳義塾に敗れた92年夏の甲子園以来とあって「星稜の応援を(打席で)聞くのはあの試合以来です。星稜コンバットを聞いて感動しました。みんな、ありがとう。
試合前のフリー打撃では41スイングで柵越えはなかったにも関わらず、本番では豪快な一撃。イチローさんは「しかしヒデマー、考えられないですね。練習でなんか一本も出ないですよ。ホームラン。きょうはさすがにしんどいと思っていた。なかなか本塁打のイメージはできていなかったと思う。こういう人っているんですねって思いました。とんでもない選手です。これは想定外ですよ。スーパースターはそれをやるんですよ」と感心しきりだった。