打率2割9分8厘でリーグトップに立つ巨人・泉口友汰内野手(26)は残り17試合で、球団では16年坂本勇人以来の首位打者を目指す。スポーツ報知では、66試合で2割1厘だった昨季から大きな飛躍を遂げた10個の理由に迫った。
〈1〉スランプなし
無安打は27試合で、連続試合無安打の最多は3で、2度だけ。連続試合安打は最多が17。2安打以上のマルチ安打が38度でチームトップ。3安打以上の猛打賞が7度で吉川と並び最多。
〈2〉広角打法
134安打の打球方向の内訳をみると、右方向が38(28%)、中堅40(30%)、左方向46(34%)、内野安打10(7%)と、広角に安打を放っている。
〈3〉左右に苦手なし
左右の投手別打率は、対左が・292、対右が・302と左右ともに苦にせず。対右は昨年の・169から大幅アップ。
〈4〉追い込まれてもOK
2ストライク後の打率は・273。両リーグ、規定打席以上37人中、最高打率。
〈5〉苦手チームなし
セのカード別では、ヤクルト戦が・329でトップで、阪神、DeNA戦でも3割以上。最低打率の広島戦でも・270と苦手カードなし。
〈6〉後半戦に上昇
4月は打率・313、球宴前の前半戦は・279だったが、8月・327、9月・385で後半戦は・335と、夏場に高打率。
〈7〉7打順で出場
4、9番を除く7打順で出場。5試合の6番で・412、3試合の8番で・400と、4割以上が2打順、4打順で3割以上。
〈8〉チャンスに強い
得点圏打率は・302で、セの規定以上では5位。走者2人以上で・306をマーク。
〈9〉接戦で好打
1点差以内では、打率・300だが、ビハインドの場面で強く、1点差・397、2点差・387。2点差以内で・310はセ規定以上で1位。
〈10〉選球眼抜群
40四球は吉川の41に次いでチーム2位。54三振は規定以上で、小園(広)43、内山(ヤ)49、岡林(中)52に次いで4番目に少なく、選球眼の良さを生かして、出塁率トップの・360をマーク