球団史上初の投手4冠あるで! 阪神・才木浩人投手(26)が8日、有言実行の投手タイトル総ナメを誓った。歓喜のリーグ制覇から一夜明け、甲子園で行われた投手指名練習に参加。
今年1月の自主トレ時に「タイトルを全部取る」と抱負を掲げた右腕はここまで22試合の登板でリーグトップの防御率1・62を誇り、12勝もトップタイ。勝率7割6厘は7割8分6厘でトップの村上(阪神)に迫る3位につけ、113奪三振は119奪三振で1位の高橋宏(中日)と大差ない5位タイとしている。この投手4部門で1位になれば、21~23年に史上初めて3年連続で達成したオリックス・山本由伸(現ドジャース)以来。セ・リーグでは99年の巨人・上原浩治以来となる。
150キロを超える直球に課題だったフォークの精度も向上。7日の広島戦(甲子園)は危険球退場という思わぬ展開で降板したが、敵を圧倒する本来の姿は戻ってきている。「次、早く投げたいという気持ちが今ある」。優勝が決まっても、ノンストップで最強の称号へと突っ走る。(中野 雄太)