◆米大リーグ ドジャース―ロッキーズ(8日、米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム)
ドジャース・大谷翔平投手(31)が8日(日本時間9日)、本拠地・ロッキーズ戦のスタメンに「1番・DH」で名を連ねた。2試合連発の49号が出れば、史上6人目となる2年連続50本塁打に王手がかかる。
試合前の会見でロバーツ監督は「投手・大谷」の次回登板について「翔平が投げる日はまだ決めていない」と明言を避けた。この日は5日(同6日)に登板を回避したグラスノーが復帰登板。指揮官は「今日タイラー(グラスノー)が入ったので、全員を後ろにずらす形になるだけ」。順番通りなら、大谷は中6日で12日(同13日)の敵地・ジャイアンツ戦となるが、この日は発表しなかった。
大谷は当初二刀流で出場予定だった3日(同4日)の敵地・パイレーツ戦で体調不良のため登板回避。打者としては出場したが、後に「やっぱりピッツバーグの2試合目(3日)が一番キツかった」と明かすほどだった。
その後は8日(同9日)の本拠地・ロッキーズ戦で登板することが発表されていたが、5日(同6日)に先発するはずだったグラスノーが背中の張りを訴えて登板を回避した。そこで試合開始5時間ほど前の現地午後2時頃に大谷に首脳陣から打診があり、快諾する形で二刀流が実現。緊急登板となったが、3回2/3を3安打無失点5奪三振。直球はメジャー最速に迫る101・5マイル(約163・3キロ)、今季最速の平均99・7マイル(約160・5キロ)だった。
試合後には「できる限り長いイニングを投げたいと思ってましたけど、球数がかさんで4回を投げ切れなかった」と悔しさをにじませたが、病み上がりとは思えない熱投を披露した。