◆米大リーグ ドジャース―ロッキーズ(8日、米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム)

 ドジャースのT・グラスノー投手(32)が8日(日本時間9日)、本拠地・ロッキーズ戦に先発し、背中の張りからの“復帰登板”で7回105球を投げて、無安打1失点2四球、11奪三振の快投を見せ、降板した。無安打有失点の“ノーヒット・ワンラン投球”には味方打線もこたえて、同点の7回にベッツの勝ち越し2点打が飛び出し、今季2勝目の権利が舞い込んだ。

 この日は初回を3者連続三振。上々のスタートを切ったが、2回は先頭を四球で歩かせると、盗塁で無死二塁。トーバーの右飛で三塁に進まれると、ファーマーの左飛で先制点を許した。3回は1死から9番リッターに四球を与えたが、後続を仕留め、4、5回は3者凡退に抑えると、6回はこの日2回目の1イニング3者連続三振と圧巻の投球を見せた。

 打線は1点を追う6回に1死一、三塁の好機からフリーマンが右翼への適時二塁打で同点。さらに2死満塁と攻め立てたが、コンフォートが遊ゴロに倒れて、逆転はならず。だが7回には2死二、三塁からベッツに勝ち越しの2点適時中前打が飛び出した。

 グラスノーは前回先発予定だった5日(同6日)の敵地オリオールズ戦では、背中の張りを訴えて登板回避。大谷翔平投手が緊急登板し、3回2/3を無失点に抑え、代役を務め上げ、試合を作った。

 4月下旬から右肩炎症のため、約2か月半離脱。7月9日(同10日)の敵地・ブルワーズ戦でメジャー復帰を果たした。ここまでは援護に恵まれない試合も多く、試合前時点で14試合に登板し、1勝3敗、防御率3・41としていた。

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