◆米大リーグ ドジャース3―1ロッキーズ(8日、米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム)
ナ・リーグ西地区首位のドジャースが同地区最下位のロッキーズに本拠地で競り勝ち、今季80勝に到達した。「1番・DH」で先発出場の大谷翔平投手(31)は3打数1安打1四球1得点。
ロッキーズ先発は新人右腕ドーランダーだった。大谷は試合前の時点で通算2打数1安打1四球となっていた。初回先頭の第1打席では初球から99マイル(約159・3キロ)前後の剛球を連発され、チェンジアップで見逃し三振。3回1死一、三塁では外角のカーブで空振り三振に倒れた。
1点を追う6回無死一塁では2番手右腕メヒアから今季97個目の四球(16敬遠を含む)を選び、3死球と合わせて今季100四死球に到達した。エンゼルス時代の21年以来4年ぶり2度目。97四球は21年の96個を上回り、自己最多だ。大谷の四球がフリーマンの同点適時二塁打につながった。さらに7回2死一塁で迎えた第4打席では3番手右腕チビイから右翼へ打球速度114・3マイル(約183・9キロ)の弾丸二塁打。3試合連続安打で2死二、三塁とチャンスをつくり、2番ベッツの勝ち越し2点適時打を演出した。投げては5日(同6日)に背中の張りで登板回避したグラスノーが復帰登板で3月以来の今季2勝目。
前日7日(同8日)の敵地・オリオールズ戦で大谷は、15年の交流戦以来10年ぶりの対戦となった菅野智之投手(35)から初回に5戦ぶりの47号先頭打者アーチ。シーズン12本目の先頭打者弾で23年にベッツが記録した球団最多記録に並んだ。3回にも菅野から2打席連発の48号ソロ。「あれ(先頭弾)でベンチの雰囲気も活気づいた」とロバーツ監督も絶賛の働きだった。6日(同7日)には、山本がノーヒッターまであと1人から被弾。その後救援陣が打たれて逆転サヨナラ負けを喫したが、悪夢を振り払い、連敗を「5」で止めていた。
敵地でナ・リーグ中地区最下位のパイレーツに3連敗、ア・リーグ東地区最下位のオリオールズに1勝2敗と苦戦したが、本拠地に帰って同地区最下位のロッキーズに競り勝った。ワールドシリーズ連覇に向け、最下位の球団にこれ以上の“取りこぼし”は許されない。同地区2位のパドレスも延長戦で勝利。ドジャースとのゲーム差は「1」のままとなった。