◆東都大学野球2部秋季リーグ戦第1週第1日▽日大10―7東農大(9日・等々力)
9季ぶりに2部へ降格した日大が東農大との打撃戦を制し、白星スタートを切った。今秋ドラフト候補に挙がる3番・谷端将伍二塁手(4年=星稜)がサイクルヒットを記録。
第2打席で右翼線へ二塁打を放ち、迎えた6回の第4打席。2死無走者で肩口からのスライダーを捉えると、打球は高く舞い上がり左翼ポールを巻くようにスタンドへ飛び込んだ。「肩の開きをなくそうと思ったことが、いい結果につながりました」と谷端。視察した楽天・井上スカウトは「うまく体を回転させ、コンパクトに打っていた」と技術面を評価した。
第5打席はライナー性の中前打。9回2死一、二塁からの第6打席で左中間を破る大きな飛球を放つと、二塁を回って三塁まで到達し、サイクル安打を達成した。「前のバッターがつないでくれた。自分は(走者を)返すことが仕事だと思っているので、冷静にストライクだけを狙っていきました」と谷端。サイクルヒットに関しては「何も考えていませんでした」と明かした。
片岡昭吾監督(47)は「入れ替え戦を負けてから『チームが勝つために』と声を出して姿で引っ張ってくれている選手。谷端が活躍すれば、チームに流れが来る」と主砲の大爆発を喜んだ。