◆米大リーグ ドジャース―ロッキーズ(8日、米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム)

 ドジャースのT・グラスノー投手(32)が8日(日本時間9日)、本拠地・ロッキーズ戦に先発し、背中の張りからの復帰登板で7回105球を投げ、無安打1失点2四球11奪三振の快投で、今季初登板だった3月31日(同4月1日)以来となる2勝目を挙げた。7回まで無安打有失点の“ノーヒット・ワンラン投球”。

9回に3番手スコットが安打を許し、チームでの偉業達成とはならなかったが、グラスノーは「達成できたら良かったが、それがすべてではない。タナー(スコット)がシャープに投げて無事に切り抜けてくれたのはグレートだった」と目を細めた。

 グラスノーはこの日は初回を3者連続三振。上々のスタートを切ったが、2回は先頭を四球で歩かせると、盗塁で無死二塁。トーバーの右飛で三塁に進まれると、ファーマーの左飛で先制点を許した。3回は1死から9番リッターに四球を与えたが、後続を仕留め、4、5回は3者凡退に抑えると、6回はこの日2回目の1イニング3者連続三振と圧巻の投球を見せた。

 打線は1点を追う6回に1死一、三塁の好機からフリーマンが右翼への適時二塁打で同点。さらに2死満塁と攻め立てたが、コンフォートが遊ゴロに倒れて、逆転はならず。だが7回には2死一塁から大谷の二塁打で、二、三塁のチャンスを作ると、続く2番ベッツに勝ち越しの2点適時中前打が飛び出した。

 グラスノーは前回先発予定だった5日(同6日)の敵地オリオールズ戦では、背中の張りを訴えて登板回避し、大谷翔平投手(31)が緊急登板し、3回2/3を無失点に抑え、代役を務め上げており、この日は打者・大谷を起点に勝ち越しに成功。グラスノーは頼もしい味方打線の後押しに、「ベンチから見ていて、得点したときは『よし!』と思った。とても気分が良かったよ」と大興奮だった。

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