◆JERAセ・リーグ 巨人6―4広島(9日・東京ドーム)

 広島・小園は、初回の先制二塁打を含む今季10度目の猛打賞で5月1日以来の打率3割に乗せた。試合前に2厘差だった巨人・泉口を逆に2厘差で上回り、打率リーグ1位に浮上。

「勝たないと評価されない」と、5連敗に喜びはなかった。

 3番打者がライバルの前で安打を量産しながら、肝心の試合に負けた。5回先頭では、中前打で2点差に詰め寄る起点となった。床田の初回6失点という大量ビハインドをひっくり返す機運はつくった。得点圏打率も3割9分6厘でリーグ1位を走るが、2点を追う6回2死一、二塁で一ゴロと悔しさだけが残る。

 昨年に月間20敗を喫した“魔の9月”は今年も1勝6敗だ。今季最多の借金は13に膨らみ、3位・DeNAと今季最大5ゲーム差に広がった。残り17試合。小園は「負けが続いているけど、勝てるように。CSに食い込んでいけるように」と、最後まで諦めずに打線を引っ張っていく。(畑中 祐司)

編集部おすすめ