◆米大リーグ オリオールズ―パイレーツ(9日、米メリーランド州ボルティモア=オリオールパーク)
オリオールズ・菅野智之投手(35)が9日(日本時間10日)、本拠地・パイレーツ戦前にキャッチボールを行い、次回登板へ向けてゴーサインを出した。7日(同8日)の本拠地・ドジャース戦で金慧成の打球が右足に直撃して緊急降板していたが、レントゲン検査の結果骨には異常がなく、この日キャッチボールを行った。
―患部の状態はどうですか。
「大丈夫、大丈夫。腫れはあるけど、さっき(キャッチボールして)確認したから」
―当たった箇所は。
「薬指と中指の間くらいの場所。ちょっと紫色になってますけど」
―次回登板は。
「大丈夫です。普通に投げられると思います」
―あのシーン、とっさに足が出たのは、投手の本能か。
「うん。仕方ない。でも、ショートの位置を確認していれば、あんなことにはならなかったと思います」
―大谷選手との対戦を振り返って。
「やりたいことは、色々あったんですけど、その前に打たれちゃった。
―そういう意味でも3打席目が実現しなかったのは残念だった。
「いや~、3打席目あったら、打たれてたでしょう、多分ね。打たれたことについては、それは、仕方ないです。ただ、ドジャーズ打線に対して、自分がやりたいことがあって、それを、ずっと(対戦前)1週間、準備していた。他のバッターにはある程度、自分がやりたいことが出来たと思います。でも、彼(大谷)に対してだけ、やりたいことができなかった。このカウントで、このボールを投げて、最後はコレでフィニッシュして…と自分で決めていたんだけれど、(早いカウントで勝負が終わって)それが出来なかったことが、悔しいですね」
―あの外角高めのシンカーを過去に本塁打されたことは?
「うーん。多分、ないでしょうね」
―あれが、右中間に飛んだので、驚きました。
「いや、僕の見立てでは、多分、あんまり調子は良くなかったと思うんです。その前(第1戦と第2戦)でも結構、強引に引っ張ろうとしていたし。あれ(本塁打)で調子が良くなっちゃった。ちょっとドアスイング気味になって、だからこそ、あのボールがあそこに飛んだと思います。本当に大谷の調子が良ければ、もうちょっと左に飛んでいたんじゃないかな。僕はそういう印象です。打たれちゃって、言うのもナンですけど(笑)」