◆米大リーグ オリオールズ―パイレーツ(9日、米メリーランド州ボルティモア=オリオールパーク)

 オリオールズ・菅野智之投手(35)が9日(日本時間10日)、本拠地・パイレーツ戦前にキャッチボールを行った。

 菅野は7日(同8日)に本拠地・ドジャース戦で先発。

大谷翔平投手(31)との日本人対決にも注目が集まったが、47号先頭打者本塁打を浴びると、2打席目にも48号ソロを浴びた。

 「やりたいことは、色々あったんですけど、その前に打たれちゃった。フォアボールだけは絶対に出さないように、と思っていました。『それだったらホームランでもいい』と、試合前から言ってましたし。それで、ホームランを打っちゃうんだから、やっぱりすごいなと思いました。そりゃ、悔しいですよ。本心は、『抑えたい』ですから」

 1打席目は外角高めのシンカーを被弾。2打席目は内角のカットボールを捉えられた。ともに決して甘いボールではなかったようにも見えるが、いずれも中堅右のスタンドへ運ばれた。外角高めのシンカーを本塁打にされたことは「多分、ないでしょうね」と振り返りながら、大谷の打撃についても分析した。

 「いや、僕の見立てでは、多分、あんまり調子は良くなかったと思うんです。その前(3連戦の1、2戦目)でも結構、強引に引っ張ろうとしていたし。

あれ(本塁打)で調子が良くなっちゃった。ちょっとドアスイング気味になって、だからこそ、あのボールがあそこに飛んだと思います。本当に大谷の調子が良ければ、もうちょっと左に飛んでいたんじゃないかな。僕はそういう印象です。打たれちゃって、言うのもナンですけど(笑)」

 4回には金慧成の打球が右足に直撃して緊急降板。この日キャッチボールを行うなど、次回登板は問題ない見込みとなったが、大谷との対決は本塁打を浴びた2打席だけで終わった。

 「いや~、3打席目あったら、打たれてたでしょう、多分ね。打たれたことについては、それは、仕方ないです。ただ、ドジャーズ打線に対して、自分がやりたいことがあって、それを、ずっと(対戦前)1週間、準備していた。他のバッターにはある程度、自分がやりたいことが出来たと思います。でも、彼(大谷)に対してだけ、やりたいことができなかった。このカウントで、このボールを投げて、最後はコレでフィニッシュして…と自分で決めていたんだけれど、(早いカウントで勝負が終わって)それが出来なかったことが、悔しいですね」

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