◆米大リーグ ドジャース7―2ロッキーズ(9日、米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム)

 ナ・リーグ西地区首位のドジャースが同地区最下位のロッキーズに連勝し、3連勝。この日敗れた同2位のパドレスとのゲーム差を「2」に広げた。

「1番・DH」で先発出場した大谷翔平投手(31)は3打数1安打1打点、1四球1盗塁で勝利に貢献した。

 ロッキーズの先発は右腕マルケス。大谷にとっては今年4月16日(同17日)の初回に6号先頭打者アーチを放っている相手だった。史上6人目となる2年連続50本塁打に王手をかける2試合ぶりの49号にも大きな期待がかかる中、初回先頭の第1打席は中飛に倒れたが、3回2死の第2打席では四球を選んで15試合連続出塁とした。自己最多をさらに更新する98個目の四球(16敬遠を含む)。3死球と合わせて101四死球はキャリアハイとなった。続くベッツの打席では二盗成功。出場26試合ぶりとなる18盗塁目を決め、ベッツの2ランでメジャートップを独走する129得点目を記録した。

 4点リードで迎えた5回1死二塁の第3打席では4試合連続安打となる右前適時打。打球速度105・8マイル(約170・3キロ)と痛烈な当たりで、一塁・トグリアが前に止めることもできなかった。打点は菅野智之投手(35)から47、48号を連発した7日(同8日)の敵地・オリオールズ戦以来2試合ぶりだった。

 3年連続の本塁打王に向けてはこの日、シュワバー(フィリーズ)がリーグ最速で50号到達。

2位の大谷も負けじと追いかけたいところだったが、アーチは生まれなかった。10日(同11日)は自身のボブルヘッドデー。これまで数々の名場面を見せてきたイベント日も今季ラスト。またもドラマ誕生の気配が漂う。

 チームではこの日、正捕手スミスが右手打撲から復帰。右脇腹痛から8日(同9日)に復帰したマンシーに続き、打線の役者がそろいつつある。さらに、10日(同11日)からは内外野を高いレベルでこなせるエドマンも復帰予定。リリーフ左腕ベシアはこの日の8回に復帰登板し、1イニングを無失点に封じた。

 打線ではベッツ、フリーマン、T・ヘルナンデスに2発と主軸に計4本塁打が飛び出し、先発シーハンは5回まで無安打投球。7回3安打1失点9奪三振で6勝目を挙げた。ワールドシリーズ連覇に向け、レギュラーシーズンも残り17試合。大谷もド軍もスパートをかける。

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