◆米大リーグ ドジャース7―2ロッキーズ(9日、米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム)
ドジャース・大谷翔平投手(31)が9日(日本時間10日)、本拠地・ロッキーズ戦に「1番・DH」で先発出場。5回に右前適時打で追加点を叩き出し、1安打1打点でチームの大勝に貢献した。
痛烈な打球は止めることも不可能だった。4―0の5回1死二塁。大谷は右腕マルケスのナックルカーブを振り抜いた。打球速度105・8マイル(約170・3キロ)の一打に、一塁・トグリアもバウンドを合わせられない。4戦連続安打となる右前適時打で、追加点を叩き出した。
1点リードの3回2死では四球を選び、15試合連続出塁。98四球とし自己最多をさらに更新した。続くベッツの2球目に二盗成功。出場26試合ぶりの18盗塁目で揺さぶり、ベッツの2ランでMLBトップを独走する129得点目を記録した。
前日に右脇腹痛から復帰したマンシーに続き、この日は右手打撲のスミスが6日ぶりに出場。4番として2回先頭で左翼線二塁打を放ち、先制のホームを踏んだ。ロバーツ監督は「ウィル(スミス)が打線に加わることで選手たちを本来の打順に置けるようになる」と目を細めた。
3連勝で同地区2位のパドレスとは2ゲーム差に拡大。10日(同11日)は今年ラストの「大谷ボブルヘッドデー」。ド軍移籍後は5試合で打率3割8分1厘、4本塁打と打ちまくっているイベント日だ。「その日に打てるというのは本当に特別なこと」という背番号17のラストスパートも、一気に加速する。(中村 晃大)
◆大谷のボブルヘッドデー(現地時間)
▽24年5月16日(レッズ戦) ドジャース移籍後初開催。2打数無安打1四球1盗塁。
▽24年8月28日(オリオールズ戦) デコピンが始球式。先頭打者弾を含む2安打2盗塁で「42―42」。
▽25年4月2日(ブレーブス戦) 9回に自身2本目のサヨナラ弾。3安打で開幕8連勝に貢献。
▽25年5月15日(アスレチックス戦) 3回に14号3ラン、4回に15号2ランと2打席連発。イベント日“3戦連発”で6打点。
▽25年8月27日(レッズ戦) 投手として5回2安打1失点9Kで23年9月の右肘手術を経て749日ぶり白星。打では1安打。