◆第43回ローズS・G2(9月14日、阪神競馬場・芝1800メートル=3着までに秋華賞の優先出走権)

 ローズSは15年以降で1番人気がわずか3勝。4着以下だった年も4回あり、それほど信頼度は高くない。

伏兵として注目するのが、マトラコーニッシュだ。

 過去10年の勝ち馬は、オークスからの臨戦組が6頭でそれ以外が4頭。後者の共通点は、1勝クラス(500万下)を勝って参戦していたことだ。さらに15年タッチングスピーチ、21年アンドヴァラナウト、23年マスクトディーヴァの3頭は、いずれも芝2000メートルでの勝利経験があった。例外は17年ラビットランで、芝1600メートルの500万下を勝ったが、それまではダートしか走っていなかった。デビュー時から芝の中距離路線を歩んできた馬が有利な傾向だ。

 マトラコーニッシュは前走、小倉・芝2000メートルの1勝クラスを快勝。先述した2つの条件を満たす。さらに、アンドヴァラナウトと同じく池添厩舎所属である点も好材料。過去に3頭出走して1勝2着1回と、このレースと相性がいい厩舎だ。オークス1、3、4着など実績馬たちも参戦するが、これらのデータによる後押しがあれば、一発があってもおかしくない。

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