◆プランスドランジュ賞・仏G3(9月14日、パリロンシャン競馬場・芝2000メートル、重)

 今年の日本ダービー馬のクロワデュノール(牡3歳、栗東・斉藤崇史厩舎、父キタサンブラック)は、北村友一騎手とのコンビで海外初戦(7頭立て)に臨み、道中4番手から最後の直線で抜け出して、勝利を飾った。凱旋門賞・仏G1(10月5日、パリロンシャン競馬場・芝2400メートル)を見据え、ここから始動。

初めての欧州の馬場、初めて背負う58キロを克服し、日本競馬の悲願であるビッグタイトル奪取へ弾みのつく結果となった。勝ち時計は2分11秒69。

 2着には、前走の英インターナショナルSで最下位6着だったダリズ(ミカエル・バルザローナ騎手)が続いた。ナフラーン(オイシン・マーフィー騎手)が3着だった。

 クロワデュノールは昨年6月に東京競馬場で新馬戦を勝利。年末のホープフルSでは無傷の3連勝でG1初制覇を飾った。クラシック1冠目の皐月賞は2着に敗れたが、1番人気に推された日本ダービーで人気に応えた。デビューから6戦全て北村友一騎手が手綱を執っており、凱旋門賞も同騎手とのコンビで臨む。

 同レースは昨年まで3歳限定戦だったが、2025年からは古馬も出走可能になった。1着賞金は3万6600ユーロ(約597万円=フランスギャロ発表2025年レートの1ユーロ約163・132137円で計算)。

 日本馬の出走は過去に1頭で、1985年に日本ダービー馬シリウスシンボリが6着となっている。昨年は無傷4連勝でオンブズマンが制し、今年プリンスオブウェールズS、英インターナショナルSの2勝と飛躍した。

 日本馬は今年の凱旋門賞にクロワデュノールを含む4頭が出走予定。先週7日にフォワ賞・仏G2を制したビザンチンドリーム(牡4歳、栗東・坂口智康厩舎、父エピファネイア=オイシン・マーフィー騎手)。先月のギヨームドルナノ賞・仏G2を制したアロヒアリイ(牡3歳、美浦・田中博康厩舎、父ドゥラメンテ=クリストフ・ルメール騎手)。13日のアイリッシュチャンピオンS・愛G1(レパーズタウン競馬場・芝2000メートル)で6着だったシンエンペラー(牡4歳、栗東・矢作芳人厩舎、父シユーニ=坂井瑠星騎手)が控えている。

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