◆第73回神戸新聞杯・G2(9月21日、阪神競馬場・芝2400メートル、3着までに菊花賞・G1の優先出走権)

 ローズSをカムニャックで制した栗東・友道厩舎が、2週連続のトライアル制覇を目指す。第73回神戸新聞杯・G2(21日、阪神=3着まで菊花賞の優先出走権)は、日本ダービー3着のショウヘイと、無傷2連勝のライトトラックが登場。

第71回オールカマー・G2(21日、中山=1着馬に天皇賞・秋の優先出走権)に重賞3勝のヨーホーレイクも控え、東西重賞ジャックも狙える布陣だ。

 ローズSで快勝発進を決めたカムニャックに続け! 同じ栗東・友道厩舎で、日本ダービーでは3着と好走したショウヘイ。8月中旬に帰厩し、プール調教を併用しながら、順調に調整している。16日はCWコースを4ハロン66秒8―15秒1で流し、水曜の最終追い切りに備えた。大江助手は「体が大きくなって脚が伸びた印象です。調教でもムキにならず、心身の成長がうかがえる状態です」と声を弾ませた。

 京都新聞杯で重賞初勝利。6番人気で迎えたダービーは2番枠から流れに乗り、ロスなく立ち回った。最後の直線で馬場の真ん中に持ち出し、先に抜けたクロワデュノールを追いかけるよう伸びて力を示した。「内の悪い馬場で脚を取られていたようですが、いい競馬をしてくれました。ラスト1ハロンは勝ち馬と、差が広がっていませんからね」と同助手は粘り強い走りを評価した。

 11日の1週前追い切りは西塚(レースは坂井)が騎乗し、ライトトラックとヨーホーレイクの間に入って3頭併せ。

6ハロン82秒6―11秒6で1馬身遅れたが、全く心配はない。友道調教師は「前にヨーホーを見る形で。2週前と違ってハミもかまなかったし、追っての反応も良かった」と合格点を与えた。

 この後は菊花賞・G1(10月26日、京都)に向かうのか、それとも別路線か、分岐点の重要な一戦。「ダービー3着馬として、結果を残したいですね。皐月賞馬も、ダービー馬も秋初戦を勝ちましたから」と同助手は意気込んだ。まずは仁川のターフで特大ホームラン級の“ショータイム”を演じる。(山下 優)

 ◆友道厩舎の神戸新聞杯 過去15頭を送り込み、【2229】で連対率26.7%。18年にダービー馬のワグネリアン、23年にサトノグランツでV。3勝目を挙げれば、栗東・池江調教師ら6人と並んで現役最多タイとなる。

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