日本ハムの若林晃弘内野手が千葉・鎌ケ谷の2軍施設で会見を行い、今季限りでの現役引退を表明した。若林は、「8年間本当にいろんないいこと悪いこともたくさんあったんですけどたくさんの方々に出会えて貴重な経験ができて本当に幸せな野球人生でした。

これからは野球界に少しでも貢献できるようになればと思っております。引退試合をやっていただけると思っていなかったのでそういう場を作っていただいた球団関係者の方には感謝しかない」と語った。

 会見では、涙を浮かべるシーンもあり「皆さんに温かい言葉をかけていただいて僕自身なんて言うんですかね。誰というのは選べない」と言葉を紡いだ。

 巨人時代には原監督の下で2019年、20年のリーグ連覇に貢献した。「原監督の起用法が僕を生かしてくれた。僕の良さを僕が気づかない部分で引き出していただいた。プロの世界でこういう生き方をしていけばいいのだと道を記してくれた方なので本当に感謝している」と感謝を口にした。

 印象に残っている言葉として、「『もうちょっと自信を持ってやれ』というのはよく言われていた。最後(原さんに)あいさつしたときも『もうちょっと自信を持って堂々とプレーすることができたらもっともっと長くやれたんじゃないか』とお話をいただいて、気持ち的な部分をたくさん指導していただいて、どういう精神状態で戦うか。原さんの言葉でジャイアンツでもまれてきた。強い気持ちを常に持つ」と丁寧に語った。

 印象の残る試合としては、19年6月7日のロッテ戦(東京ドーム)でのプロ初ホームランをあげた。

 ◆若林 晃弘(わかばやし・あきひろ)1993年8月26日、東京・中野区生まれ。32歳。桐蔭学園から法大、JX―ENEOSを経て17年ドラフト6位で巨人に入団した。24年3月に郡とのトレードで日本ハムに移籍。180センチ、79キロ。右投両打。年俸1800万円。通算335試合、打率2割2分8厘、12本塁打、59打点、15盗塁。

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