今季限りで現役引退する日本ハムの若林晃弘内野手が28日、イースタン・ヤクルト戦(鎌ケ谷)で「引退試合」に臨んだ。

 「3番・三塁」でスタメン出場。

初回の守備で三邪飛を捕球すると、初回2死の打席で沼田の直球をとらえて右中間フェンス直撃の三塁打を放った。代走を送られると大きな拍手の中でベンチに下がった。

 両親や巨人で監督・選手としても戦った桐蔭学園の先輩・高橋由伸氏、元巨人の梶谷隆幸氏ら多くの関係者が観戦に訪れた。

 桐蔭学園時代の監督で、現・星槎国際湘南の土屋恵三郎監督も観戦。元大洋でプロ野球選手だった若林の父・憲一さんと土屋監督は昭和28年度生まれの同い年で、最後のヒットを目に焼きつけた。

 土屋監督は試合前に若林と対面。「プロ野球選手だったお父さんの背中を追って、ここまでよく頑張ったと思います」とねぎらいの言葉をおくった。

 若林は東京・中野区出身。桐蔭学園、法大、JX―ENEOSを経て17年ドラフト6位で巨人に入団。19、20年のリーグ連覇に貢献し、昨年トレードで日本ハムに移籍した。1軍でのプロ通算成績は335試合で163安打、打率2割2分8厘、12本塁打、59打点。内、外野守れる貴重な選手として活躍した。

編集部おすすめ