◆秋季高校野球静岡県大会▽準決勝 掛川西12―1浜松日体=5回コールド=(28日・草薙球場)

 掛川西が計13安打で12点を挙げて浜松日体に大勝。2年連続となる東海大会出場を決めた。

 存在感を見せたのが、9番・右翼で先発した背番号17の松下怜生(1年)だ。0―0で迎えた3回の第1打席で右前打を放ち、3番・谷口篤郎捕手(2年)の左前打で先制のホームを踏んだ。

 続く4回は1死二、三塁から四球を選んで出塁。計7得点のビッグイニングを陰で支えると、5回は先頭で死球を受けて出塁。2番・赤堀遥斗三塁手(2年)の三塁打で生還した。全3打席で塁に出て3得点だ。

 27日の準々決勝では、5回に代打で出て四球を選び、7回に公式戦初安打を記録。その活躍を認められ、この日のスタメンに選ばれた。「1番の重松(聖人)さんが当たっていたので、つなごうという意識でした。甘い変化球を振り抜けた」と165センチ、59キロの小兵は笑顔。起用を決めた大石卓哉監督も「ビックリしました。うまく打線がつながった」と目を細めた。

 昨夏の甲子園で躍動するチームを見て、掛西でプレーしたいと考えた。「勉強も好きなので、文武両道で頑張りたいと思いました」。10月4日の決勝では聖隷クリストファーと対戦する。県王者になれば、東海大会の組み合わせも有利になるが、「試合に出ないときは一塁コーチャーなので、大声を出してサポートしたい」と謙虚に話した。

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