◆米大リーグ マリナーズ―ドジャース(28日、米ワシントン州シアトル=Tモバイルパーク)
ドジャース・大谷翔平投手(31)が28日(日本時間29日午前4時10分開始予定)、敵地・マリナーズ戦のスタメンに「1番・指名打者」で名を連ねた。レギュラーシーズンは最終戦。
25日(同26日)には、敵地・ダイヤモンドバックス戦で8―0と快勝し、4年連続となる地区優勝を決めたドジャース。大谷は4点リードの4回に中堅右へ4試合ぶりの本塁打となる54号2ランを放って試合を決めた。ベッツ、フリーマンら一部の主力が欠場した26日(同27日)の敵地・マリナーズ戦もフル出場。本塁打は出なかったが、四球を選んで30試合連続出塁として、今季20個目の盗塁となる二盗も決めた。昨季に続く「50―20」(50本塁打&20盗塁)を達成した。前日27日(同28日)はポストシーズンも見据えて休養目的で欠場した。
2日後の30日(同10月1日)からはワイルドカードシリーズが開幕し、ポストシーズンの戦いがスタートするが、本塁打王争いも目が離せない。レギュラーシーズン最終戦を前にしてシュワバーが56本、大谷が54本。前日に欠場したことで、個人タイトルよりも今後のチームの戦いを見据えた今季は4度の1試合2発がある。2001~03年のアレックス・ロドリゲス(レンジャーズ)以来8人目の3年連続キングへは厳しい状況になっている。
マリナーズの先発は、ブライス・ミラー投手(27)。昨季12勝を挙げてブレイクした右腕で、今季はここまで17登板で4勝5敗、防御率5・53をマークしている。大谷は6打数2安打で本塁打は放っていない。
大谷は前日27日(同28日)終了時点でチーム161試合中、チーム最多157試合に出場。54本塁打(リーグ2位)、101打点(同6位)、打率2割7分9厘(同13位)、20盗塁(同17位タイ)、144得点(同1位)、出塁率・390(同3位)、長打率・616(同1位)、OPS1・006(同1位)をマークし、3年連続4度目となるMVP候補にも挙がっている。
マリナーズにはすでに60本塁打を放ってア・リーグ本塁打王争いでトップに立っているカル・ローリー捕手(28)が所属。22年にジャッジ(ヤンキース)が樹立した62本のリーグ記録にもあと2本と迫っており、両リーグを代表するスラッガー2人のレギュラーシーズン最終戦の直接対決に注目が集まっている。マリナーズもすでに2001年以来24年ぶりとなるア・リーグ西地区優勝を決めている。