◆米大リーグ マリナーズ―ドジャース(28日、米ワシントン州シアトル=Tモバイルパーク)
ドジャース・大谷翔平投手(31)が28日(日本時間29日)、レギュラーシーズン最終戦の敵地・マリナーズ戦に「1番・指名打者」でスタメン出場し、7回2死走者なしの4打席目に3番手左腕・スパイアーから出場した試合では2試合ぶりの本塁打で、昨季樹立した自己最多を更新する55号ソロを放った。ほぼ同時刻に開始した試合で本塁打王を争うシュワバー(フィリーズ)にも1本差に迫った。
1打席目に右翼線へ二塁打を放ち、2打席目も右前安打。3打席目は空振り三振に倒れていたが、4点をリードした7回2死走者なしの4打席目に待望のアーチを描いた。2ストライクと追い込まれてからの3球目。左腕・スパイアーの95・1マイル(約153・0キロ)を捉えると、中堅左へ打球速度109・5マイル(約176・2キロ)、打球角度32度で運び、飛距離は412フィート(約126メートル)だった。この時点でシュワバーは本塁打を放っておらず、1本差に迫った。敵地ながらMVPコールも巻き起こった。
7回の攻撃は2番のベッツで終わったため、最低2人の走者が出るか、延長に突入する必要があるが、5打席目が回れば、“ダブルリーチ”となる。本塁打が出れば、シュワバーが本塁打を放っていなければ本塁打王に並ぶ56号となり、三塁打を放てば、19年6月以来自身2度目のサイクル安打達成となる。ポストシーズン開幕2日前に勢いをつけている。