◆秋季高校野球静岡県大会▽準決勝 掛川西12―1浜松日体=5回コールド=(28日・草薙球場)
準決勝が行われ、昨夏甲子園出場の掛川西が、2年連続で秋の東海大会(10月18日開幕・愛知)出場を決めた。浜松日体を相手に13安打と打線が爆発し、12―1の5回コールド勝ち。
ここまで苦しんできた掛西打線が、東海切符を懸けた大一番で火を噴いた。3回に3安打を集めて3点を奪うと、4回に打者一巡の12人攻撃で一挙7点。5回にも2点を追加し、計13安打12点で5回コールドの大勝だ。
夏からメンバーが完全に入れ替わり、打力を欠いた。今大会は1点差で勝利した初戦の後は2試合連続延長タイブレークと、接戦の連続。それでも白星を重ねるたびにチームは着実に強くなっていた。全員で徹底した「逆方向に打つ」姿勢も奏功。2安打2打点と活躍した4番の黄本智敏中堅手(2年)は「昨日(準々決勝)の9回にヒットが出て、いいイメージで打てた」と喜んだ。
10年ぶりの優勝を懸けて、決勝では聖隷に挑む。この日3安打2打点と攻撃を引っ張った、1番の重松聖人左翼手(2年)は「いつも通りに粘り強くやる」。黄本も「高部を打つ練習をやってきた」と必勝を誓った。