◆米大リーグ マリナーズ1―6ドジャース(28日、米ワシントン州シアトル=Tモバイルパーク)
ドジャース・大谷翔平投手(31)が28日(日本時間29日)、レギュラーシーズン最終戦の敵地・マリナーズ戦に「1番・指名打者」でスタメン出場し、4打席目に自己最多となる55号ソロを放つなど、5打数3安打1打点の活躍を見せたが、あと1発が出ずに、2001~03年のアレックス・ロドリゲス(レンジャーズ)以来8人目の3年連続本塁打王とはならなかった。ドジャースはア・リーグ西地区王者のマリナーズに快勝して、5連勝でレギュラーシーズンを締めくくった。
初回先頭の1打席目はカウント1―1から甘く入ったスプリットを捉えて右翼線への二塁打。31試合連続出塁となった。金慧成の3号2ランで2回に先取点を奪い、2点をリードした3回先頭の2打席目も右前安打。2打席連続安打で出塁すると、フリーマンの左翼席への24号2ランで145得点目となるホームを踏んだ。4回2死走者なしの3打席目は高めに3球連続直球を続けられて空振り三振に倒れた。
4点をリードした7回2死走者なしの4打席目に待望のアーチを描いた。2ストライクと追い込まれてからの3球目。左腕・スパイアーの95・1マイル(約153・0キロ)を捉えると、中堅左へ打球速度109・5マイル(約176・2キロ)、打球角度32度で運び、飛距離は412フィート(約126メートル)だった。自己新となる55号ソロ。この時点でシュワバーは本塁打を放っておらず、1本差に迫った。敵地ながらMVPコールも巻き起こった。
25日(同26日)には、敵地・ダイヤモンドバックス戦で8―0と快勝し、4年連続となる地区優勝を決めたドジャース。大谷は4点リードの4回に中堅右へ4試合ぶりの本塁打となる54号2ランを放って試合を決めた。ベッツ、フリーマンら一部の主力が欠場した前日26日(同27日)の敵地・マリナーズ戦もフル出場。本塁打は出なかったが、四球を選んで30試合連続出塁として、今季20個目の盗塁となる二盗も決めた。昨季に続く「50―20」(50本塁打&20盗塁)を達成。2度目の達成は史上初の快挙となった。前日27日(同28日)はポストシーズンも見据えて休養目的で欠場していた。
2日後の30日(同10月1日)からは2戦先取のワイルドカードシリーズが開幕し、ポストシーズンの戦いがスタートする。ワイルドカードの対戦相手はレッズかメッツで、ドジャースタジアムで行われる。ドジャースは24日(同25日)から5連勝で締めくくった。昨季もレギュラーシーズンを5連勝で終えており、球団史上初の2年連続ワールドシリーズ制覇へ、いい形で弾みをつけた。
投げては今季限りでの現役を引退を発表しているカーショーが6回途中4安打無失点、7奪三振の好投で今季11勝目、通算223勝目を挙げた。