◆米大リーグ カブス2―0カージナルス(28日、米イリノイ州シカゴ=リグレーフィールド)

 カブスの鈴木誠也外野手(31)が28日(日本時間29日)、本拠地・カージナルス戦に「5番・右翼」でスタメン出場し、4戦連発32号を放つなど3打数1安打で今季最終戦を終えた。試合後、現地中継局マーキースポーツネットのインタビューに応じた鈴木は、自身初出場となるポストシーズンに向け、「普段のシーズンからでもこれだけたくさんのファンの方が集まってくれ、すごい声援くれるのに、ポストシーズンはもっとあつくなると思う。

すごく楽しみですし、ファンの皆さんの前で、いいプレーができるように、しっかり気合入れて頑張りたいと思います」と意気込んだ。

 5回先頭、相手先発左腕の低めカーブを振り抜くと、打球は左翼スタンドに到達した。会心の先制ソロに、本拠地は大熱狂となった。4戦連発32号。日本人選手のシーズン本塁打では04年の松井秀喜(当時ヤンキース)を抜き、ドジャース・大谷に次いで単独2位に躍り出た。

 誠也は前半戦だけで25本を放ち、打点でトップを争っていたが、後半戦で急失速。それでも、日本人右打者初の30号&100打点の大台に到達。直近4戦5発と完全に調子を取り戻している。好調の要因については、「自分のスイングがしっかり打席の中でできるようになったのと、それを一発でしっかり仕留められているのがいまの要因。引き続きポストシーズンもいい打撃ができるようにしっかりやっていきたい」と語った。

 30日(同10月1日)からは、ダルビッシュ、松井らを擁するパドレスとの本拠地でのワイルドカードシリーズ(2戦先勝)を控えている。誠也は「もちろん緊張すると思いますけど、自分がどのぐらい気持ちがたかぶるのかも、初めてのことなので、すごい楽しみですし、どういうプレーができるかも楽しみなので、ワクワクしていますね」と気合を入れた。

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