高校野球秋季大会 ▽北海道小樽地区代表決定戦 北照3-1小樽双葉(28日・小樽市営桜ケ丘)

 6地区で代表決定戦が行われた。小樽地区の北照は3―1で小樽双葉を下し、5年連続の全道切符獲得。

背番号10の右腕・島田爽介(2年)が9回6安打1失点9奪三振で公式戦初完投勝利を挙げると、打っても決勝打となる先制の2点適時打を放った。全道大会は10月12日に大和ハウスプレミストドームで開幕する。

 北照の“秋男”島田が、ライバル撃破に貢献した。141球を投げ抜き「もう一段階ステップアップできるのでうれしい」と、喜びをかみしめて校歌を歌った。

 昨秋から公式戦を経験してきたが、今春、夏はメンバー外。体づくりから見直し、再起を図った。バスで往復していたグラウンドから寮までの道のりを片道約45分ほどかけて走るように変更。また、1日最大3個食べることもあった大好物のシュークリームを控えるなど、食生活も改善した。約3か月で体脂肪率が22から16パーセントまで減り、課題だった球威がアップ。この日は要所で力強い直球を投げ込み、ねじ伏せた。

 東京都出身だが「暑さが苦手です」という右腕。これまでも夏以降に調子を上げることが多く、「涼しいので秋は得意」。

ドーム開催でさらに気温が下がる全道で本領を発揮する。

(島山 知房)

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