東都大学野球春季リーグ戦第2週第2日▽立正大6-3国学院大=延長10回=(15日・神宮)

 立正大にスーパー1年生が現れた。6番・三塁で出場した高田庵冬(あんと)内野手(仙台育英)が2回に先制3号ソロ、9回に一時勝ち越しとなる4号2ランを放った。

1950年以降、東都大学リーグで1年生春に4本塁打した打者は、1993年今岡誠(東洋大=PL学園)、2021年佐々木泰(青学大=県岐阜商)に次ぎ、高田が3人目。立正大では初めて。まだ2カード、5試合目の出場。記録更新に大きな期待がかかる。

 曇り空が広がる神宮に鮮やかなアーチを2本かけた。0―0の2回2死。カウント2ボールからの3球目。国学院大・中井の投じた141キロを強振すると大きな放物線を描きバックスクリーン右の中段に飛び込む特大弾。「前の打席でカウント球はストレートが一番確率が高いと思っていました。(ストライクを)入れに来た真っすぐっていうのは狙い通り。打てたので良かったです」と振り返った。

 さらに1―1の9回1死一塁。

3番手左腕・冨田の初球を振り抜き、右翼席に運んだ。雄たけびをあげながらダイヤモンドを1周。生還するとナインと抱き合って喜び「チームは押せ押せムードになっていて。振り切れたっていうのが一番の要因だと思います」。試合はその裏に追いつかれて延長に。10回2死満塁では空振り三振に倒れ「大事なところでの簡単な三振があると、チームは負けにつながっていくと思う。一発打っただけじゃ今後につながらないので、短所をつぶしていきたい」とストイックさも見せた。

 ボールにスピンをかけるバッティングを大切にしている。仙台育英時代から、高めの球を上から叩くように真っすぐバットを出して当てることを意識してきた成果がこの日の2発。「まだまだ狙っていきたい。ホームランを狙って自分は打ったことがないので。自分の形を意識した中でホームランを打つっていうのが自分のベストだと思う」と、3回戦で戦後、東都大学リーグの1年生では最多の春5本塁打に挑む。

 ここまで5試合で20打数6安打の打率3割。6安打のうち本塁打が4本という驚異的なロケットスタートとなっている。立正大・金剛弘樹監督は「あの思い切りの良さが一番の売りなので。1年生とは思えない、いい思い切りを持って、初球から振ってくれるんで」とルーキーを評価。敵将の鳥山泰孝監督は「魅力的な選手が出てきた。敵にはなりますけれども、野球界のためには非常に楽しみなプレーヤーじゃないですかね」と脱帽した。

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