◆阪神大学野球春季リーグ戦 ▽第1節2回戦 関西国際大6x―4大体大(16日・あじさいスタジアム北神戸)

 雨天順延となった第1節2回戦が行われた。開幕3連敗となった関西国際大は9回1死満塁で高倉翔(4年=履正社)の逆転サヨナラ満塁本塁打で劇勝した。

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 内角低めの直球を完璧に振り抜くと、打球が左翼席へ飛び込んだ。2点ビハインドの9回1死満塁から4番・DHの高倉が劇的な逆転サヨナラ満塁アーチをかけた。

 ホームベース付近で仲間が集まる中、歓喜のホームイン。「最高です。涙が出そうでした」と高倉。1年秋に4番起用されたが、その後2年間は公式戦出場なし。3年ぶりのスタメン起用。ようやく回ってきた出番に気合が入っていた。3点を追う9回1死満塁で、鈴木英之監督(59)がベンチでつぶやいた。「ここはつないでもあかんよ。(クリーンアップ)3人のうち誰かが、ホームラン打ったら終わるよ」。3番・杉山大宙(2年=創志学園)が右前適時打で2点差にして、高倉に打席が回ってきた。

「僕が打つしかないなと…。決めに行くつもりで振り抜きました」と胸を張った。

 “予言的中”の指揮官も「逆転サヨナラ(本塁打)はあるけれど、逆転満塁サヨナラは、人生で立ち会ったことがない」と驚く一打だった。

 リーグ戦初本塁打に、サヨナラ打も「今までにありません」と初体験の高倉。本来は一塁手も「一塁の守備はキャプテンに任せて。僕は打つだけです。ベンチ(裏)でもバットを振っていました」と言う。伊藤遥喜主将(4年=聖光学院)は5番で8回に反撃ののろしとなる右越えソロを放っていた。クリーンアップの“アベック弾”で勝利に導いた。

 開幕3連敗。苦しんだ状態での劇的白星。逆襲に向け勢いづく一打となった。

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