◆プロボクシング ▽世界スーパーバンタム級(55・3キロ以下)4団体統一タイトルマッチ12回戦 統一王者・井上尚弥―WBA&WBC&WBO同級1位・中谷潤人▽WBC世界バンタム級(53・5キロ以下)タイトルマッチ12回戦 王者・井上拓真―同級4位・井岡一翔(5月2日、東京ドーム)

 WBC世界バンタム級王者・井上拓真(30)=大橋=が18日、横浜市内の所属ジムで、元世界4階級制覇王者でWBC同級4位の井岡一翔(37)=志成=との初防衛戦に向けた練習を公開。シャドーボクシングを1ラウンド行った。

 大橋ジムの大橋秀行会長(61)は、すでに完売となっている東京ドームでの同興行のチケットについて「もうないです。追加(販売)もありません。リセールしかないです」と語ると、当日は日本ボクシング史上最多の5万5000人の観客動員となることを明言した。

 これまでのボクシング興行の最多観客動員は、90年2月11日に行われた東京ドーム興行の5万1600人。メインイベントでは、世界ヘビー級3団体統一王者マイク・タイソンが挑戦者ジェームス・ダグラス(ともに米国)に10回KOで敗れ、ボクシング史に残る番狂わせとなった。

 拓真の公開練習後に取材に応じた同会長は「井上尚弥対中谷潤人というカードだけでもドームを満員にできると思うが、ここに井岡一翔対井上拓真というカードが入ることは非常に意味がある。井岡選手はボクシング界の大功労者であり、彼が東京ドームのリングに立つ、しかも井上拓真が相手というのは、本当に意味がある試合だと思います」とコメント。「前日の公開計量(のチケット、後楽園ホール)もとっくにないです。すごいですよね。これが3回目、4回目と続けられるような、そういった試合内容になると思います。この日は、ボクシング界全部にとって、歴史に残ることは間違いないし、忘れられない一日になる」と話した。

 ◆過去の東京ドームのボクシング興行

 〈1〉こけら落とし 1988年3月21日、東京ドームのこけら落としとして、WBA・WBC・IBF世界ヘビー級統一王者マイク・タイソン―元WBA同級王者トニー・タッブス(ともに米国)戦が行われ、タイソンが2回2分54秒TKO勝ち。

前座の日本ウエルター級タイトルマッチでは、吉野弘幸が王者・坂本孝雄に4回KO勝ちし王座獲得。吉野は92年12月に王座を返上するまで14度の防衛を果たした。5万1000人を動員。

 〈2〉世紀の番狂わせ 90年2月11日、3団体統一王者タイソンが挑戦者ジェームス・ダグラス(ともに米国)と対戦。8回にタイソンがダウンを奪うも、10回にダグラスが連打から強烈な左でタイソンからプロ初ダウンを奪い1分23秒KO勝ち。ボクシング史上最大の番狂わせの一つとされる。前座では、デビュー2戦目の辰吉丈一郎がチャーチュード・エウアンサンパン(タイ)に2回KO勝ち。日本2階級制覇王者の高橋ナオトはノリー・ジョッキージム(タイ)に10回判定負け。観衆は5万1600人。

 〈3〉日本人初メイン 2024年5月6日、世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥がWBC世界スーパーバンタム級1位の指名挑戦者ルイス・ネリ(メキシコ)と対戦。東京ドームのプロボクシング興行は34年2か月ぶりで、日本人ボクサーがメインイベントを務めるのは初。試合は初回に井上がプロキャリア初のダウンを奪われるも合計3度のダウンを奪い6回1分22秒TKO勝ち。

ほか、WBO世界バンタム級タイトルマッチ(武居由樹が王者ジェイソン・モロニーに判定勝ち)、WBA世界同級タイトルマッチ(王者・井上拓真が石田匠に判定勝ち)、WBA世界フライ級タイトルマッチ(王者・ユーリ阿久井政悟が桑原拓に判定勝ち)も行われ、4大世界戦興行となった。チケット最高額は22万円。観衆は4万3000人。

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