◆JERAセ・リーグ 広島―ヤクルト(21日・マツダスタジアム)

 広島・秋山が意地の一撃だ。両チーム無得点の4回1死一、二塁。

「ここで打たないと出ている意味がない」。カウント2―2から7球目のスライダーを右翼線へ運んだ。15日・中日戦(バンテリンD)以来4戦ぶりの先制点。連敗ストップに貢献したベテランに新井監督も「いい仕事をしてくれた」とたたえた。

 19日のDeNA戦(マツダ)後、秋山を中心に野手ミーティングを開催。今季初の完封負けを喫した直後に約10分間、訴えかけた。「いきなり結果だけを出すのは難しい。でも、前後のつながりを考えたり意図を持った打席がもっとあっていい」。一朝一夕で技術は劇的に変化しないが、意識を変えられる。まだ序盤だから伝えたかった。

 この日のチームは3安打ながら2得点。8安打無得点だった19日とは対照的にワンチャンスをものにした。

「後半に(ヤクルト・吉村の)球数が伸びてきた。攻撃の時間が増えれば投手も嫌がる」。秋山の先制打直後に、9球目で犠飛を放った野間の打席も象徴の一つだ。簡単に浸透するものではないが、若ゴイの将来まで見据えた行動。積極的な若返りを図るチームで、豊富な経験がもたらすものは絶大だ。(直川 響)

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