大相撲夏場所(10日初日、東京・両国国技館)に向けた横綱審議委員会(横審)による稽古総見が1日、東京・両国国技館の本土俵で行われた。

 横綱・豊昇龍は3大関との申し合い稽古で最多の17番と積極的に土俵に上がった。

9勝8敗と聞き「そんな負けているのか」と苦笑したが、立ち合いで突き放したり、低い姿勢で攻めるなど試行錯誤し「いろいろやってみた。感触は悪くない。いい稽古ができた」と納得の様子。2日以降は出稽古も視野に調整を進めていく考えを示した。

 この日は1年ぶりに一般公開で稽古総見が行われ、約5500人が見守った。「お客さんを入れて本土俵で稽古するのは1年に1回しかないので。そういうところで、しっかりやっているところを見せないといけない。見に来てくれたファンに失礼のないように見せたかった」と最高位としての自覚もにじませた。

 稽古中には他の力士に声をかける場面もあった。横審・大島理森(ただもり)委員長も「横綱の広く言う風格の中には若手の指導というのもあると思う。そういう姿でぜひ頑張っていただきたい」と評価。八角理事長(元横綱・北勝海)も「豊昇龍は引き付けて安定して勝つことが必要。

投げで勝つことを捨てて、地味でも寄り切って勝つことを覚えてほしい」と注文を付けた上で、「優勝候補の一番手」と期待を込めた。(林 直史)

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