◆プロボクシング ▽世界スーパーバンタム級(55・3キロ以下)4団体統一タイトルマッチ12回戦 〇統一王者・井上尚弥(判定)WBA&WBC&WBO同級1位・中谷潤人●(2日、東京ドーム)

 世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(33)=大橋=が、WBA&WBC&WBO世界同級1位の中谷潤人(28)=M・T=を判定で下し、ともに32戦全勝同士の無敗対決を制した。「ホッとした」と安どの笑みを見せながら、試合後の会見では試合の振り返りと今後についても語った。

尚弥と陣営の一問一答は以下の通り。

 ―試合を終えて、今の気持ちは

「気持ち? …はい。ほっとしてます」

 ―それだけプレッシャーのかかる一戦だった

「そうですね。年も33歳になって、日本人のパウンドフォーパウンドにランキングしてる、下から上がってきた選手と戦うというのは、やっぱり負けられない気持ちというのが、今までの試合と全く違う。その重圧だったり、そういう雰囲気があったので。自分の中で張り詰めた5月2日までだったので。ひとまず今日は勝てて、本当にホッとしてます」

 ―全体を振り返ってのプラン

「プランは…プラン通り。ね?」真吾トレーナーが「はははっ! ソーリー!」

「まあまあ、プラン通りでしたね。中谷選手が、そう出てくるなら、今日の戦い方というところでした」

 ―相対して想像と違う部分だったりっていうのは

「そうですね。想定内という入り方でした」

 ―真吾トレーナー、どう見ていた

「中谷選手次第、っていうところはできた。前半は、逆に尚になかなかパンチ当てられなかったんじゃないのかなと。だから、空間をしっかり尚弥の方が支配してたのかなっていう。

練習通りしっかりできたと思います」

 ―尚弥選手、今後について少し

「今後について、うーん。まあ、自分の口からは今言えることはないのかなと思います。あとは、大橋会長含め、また今後のプランってものがあると思うので。またそこから、始めていきたいと。今は、僕の中では白紙です」

 ―大橋会長。「ザ・デイ」どんな1日に

「見ての通り、日本最高の技術戦になりましたけど、この2試合とも。井岡選手がああいった形で、2回もダウンするっていうのも想像もつかなかったと思うんですけど。最終回も、井岡選手きいたんだけど、いった瞬間に、ものすごい右を合わせてきて。井岡選手らしさを出してきたなと。技術的にすごいなっていうのも見せましたし。中谷選手も本当にいい選手で、終盤の攻撃、本当に怖いボクサーだと思う。またこれから、必ず世界チャンピオンに返り咲いて、また日本のボクシング界を盛り上げていくと思います」

 ―中谷の将来についてはどう思うか

「気持ちも強い選手でしたし、その中で高度な技術ってものも含まれてたので。

必ずまたスーパーバンタムでチャンピオンになる選手だなというのは、今日戦って感じました」

 ―(尚弥選手へ)8、9、10Rでジャッジが向こうにいっていて、危機感はあったのか。試合終わって判定聞く時に、勝ったと思っていた? 今日は伝説の日にできた?

「前半からポイントを陣営と確認しながら戦っていた。戦う前から言っていた、今日は本当に勝つという。その中で、8、9、10あたりっていうのは、ちょっと捨ててもいいのかなっていう。自分がポイントを取るというか、少し引きながら、ポイントを譲っても大丈夫かなと思いながら戦ってました。今日が、伝説の日になったかどうかっていうのは、ちょっとわからないんですけど。やがて、やがて。ただ、僕のまだボクシング人生というのは今日がゴールではないので。まだまだ伝説を作っていけるんじゃないかなとも思ってるので。今日以上の伝説を、今後作っていけたらいいなと思います」

 ―脳も疲れる一戦だった? 駆け引きの中で笑顔も見えたが

「今日は体力というか、やっぱり脳のスタミナがすごく、今日は削られたなと。それだけ、張り詰めて12ラウンド戦ったなっていう試合でしたね。お互い、打って外して打って外してという、技術戦。

お互いが楽しんでってるなと。試合をしながら、そんな感覚で。すごく楽しい試合でした」

 ―リング上で『また東京ドームで』と。

「そうですね。また、ここで試合ができたら、本当にボクサーとして尽きるなと思うので。また、そんな試合ができたらいいです」

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