◆JERAセ・リーグ 巨人3―2ヤクルト(5日・東京ドーム)
悔いが残る1球だった。4回1死一、二塁。
ヤクルト・吉村が大城に投じた149キロの速球は、狙った外角ではなく真ん中へ。きれいなアーチを右翼席にかけられた。先制3ランを「構えたところにいかなかったですし、慎重にいくべきところでもありました。しっかり投げきれなかった僕の失投かなと思います」と悔しげに振り返った。最速150キロの速球、フォークボールを軸に許した安打はこの一発を含めてわずか2本。悔やんでも悔やみきれない1球になった。
同じように悔しがったのはこの回の2四球。先頭の松本に対し初球ストライクから4球続けてボール。1死後、ダルベックに対して3球連続ボールからカウント3―2としたが、結局は歩かせた。池山監督は「4回、謎の…。コントロールを乱して先頭を出してからの四球、一発。一番ダメージの残る失点をしてしまった」と厳しかった。
1点差に迫った6回2死一、二塁の好機で吉村に打席が回ってきたが、代打を送らず続投させた。指揮官は「何とか投げてもらって逆転を待ってという感じだった」と説明。8回まで100球を投げて被安打2、3失点。被安打2以下の敗戦は14年5月10日のDeNA戦(横浜)で1安打、1―2で敗れて以来となった。「中継ぎを休ませてくれたのは非常によかったけど」と指揮官。9連戦中のブルペンの負担を減らしたのが救いだった。
4敗目を喫したが、最後まで投げきったことは次戦につながるはず。「大事なところでの1球はもったいないと思うので、しっかり反省していきたい」。初めて開幕投手を任され、先発ローテーションの軸に期待されている右腕。1球の大切さを身をもって学び、これからの糧にしていく。