◆第31回NHKマイルC・G1(5月10日、東京競馬場・芝1600メートル)追い切り=6日、栗東トレセン

 栗毛の馬体が、エネルギッシュに駆け上がった。ダイヤモンドノット(牡3歳、栗東・福永祐一厩舎、父ブリックスアンドモルタル)は栗東・坂路で単走。

一歩ずつ地面を踏みしめるような脚取りで、最後まで勢いを落とさなかった。折り合いも問題なく、53秒3―12秒2。福永調教師は「あまり疲れを残さず、とはいえG1なので軽すぎてもいけない。指示通りの時計でしたし、内容もあんなもんでしょう」と納得の表情だ。

 1週前追い切りには自身が騎乗。「正直、調教だけ乗ってたらそんなG1を勝ちそうな気はしませんけどね」と爆弾発言が飛び出したが、裏を返せば“本番に強い”。「こちらが期待した以上の走りを、毎回してくれる」と目を細めた。

 前走は指揮官の采配がズバリとはまった。朝日杯FS(2着)で逃げたことを踏まえ、より流れの速い1400メートルに短縮し、控えさせることを意識。思惑通りの内容で重賞2勝目を手にした。「逃げが2回続いた場合、次のNHKマイルCに向けて楽しみが増える状況ではなかった。いい内容のステップを踏めた」と手応えを深めている。

 今回で8戦目のキャリアは、メンバーで3番目に多い。指揮官は「不確定要素が少ない。競馬のスタイルが決まっている」と、経験が豊富な強みを挙げる。「1600メートルを使うにあたって操作性を高めて、1600メートルに対応できる下地はできている」。2度目のG1で、今度こそ頂点に輝く。(水納 愛美)

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