女子の決勝トーナメント準決勝で、張本美和(17)=木下グループ=、早田ひな(25)=日本生命=、橋本帆乃香(27)=デンソー=で臨んだ世界ランク2位の日本は、4位のドイツを3―0で下し、6大会連続で決勝進出を決めた。美和と早田は逆転勝利で銀メダル以上を確定させ、55年ぶりの金メダルに王手をかけた。

10日の決勝では、準決勝でルーマニアを3―0で下し、7連覇を狙うランク1位・中国に挑む。

 早田の執念が勝った。美和からバトンを受けた2番手で登場すると、ドイツのヴィンターとのエース対決を0―2から大逆転勝ち。3番手の橋本が締め、ドイツに3―0で6大会連続の決勝進出が決まった。早田は「冷静に自分ができることや、何を変えればいいかを考えながら進めることができた」と汗をぬぐった。難敵を破って銀メダル以上が確定。目標とする55年ぶりの頂点に王手をかけた。

 単の世界ランク11位・早田はバランス型から「スーパー攻撃型」に戦い方を変えて、異質のラバーを操る同9位のヴィンターに挑戦。2ゲーム(G)を先取され、欧州のファンから「ヴィンター」コールも起きた。土俵際に追い込まれたが、中沢鋭(るい)監督(46)の「自信を持て」との言葉を信じ、パワーのある相手の強打にも打ち負けず、両ハンドで攻め続けた。

 前回大会の銀メダルから2年。決勝で女王・中国に敗れた早田は「金だけを目指す」と腹をくくる。

24年に左腕を負傷し、苦しい2年を過ごす中でも成長を求めた。テニス界のレジェンド、フェデラー氏(スイス)のプレー映像を見て「動いて返球」するイメージを持った。オフには絵本作家の個展に出向き、自分の中にある喜怒哀楽と向き合った。肉体面以外の強化を図り、2月のシンガポールスマッシュでは中国の主軸・蒯曼から初勝利した。

 いよいよ大一番だ。決勝は6大会連続で中国と当たる。「今の日本なら、全員で力を合わせたら優勝できる」と橋本。55年ぶりの金メダルだけを見て、歴史の扉を切り開く。

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