巨人の戸郷翔征投手(26)が11日、約2年ぶりの舞台となる岐阜開催、12日・広島戦での今季初勝利を誓った。長良川球場での登板は24年9月5日のヤクルト戦以来2度目。

中4日でマウンドに上がり、7回1安打無失点で3年連続2ケタ10勝目をつかんだ吉兆の地だ。「場所が変わっても、今までやってきたことをやれれば」と、全力で白星をつかみにいく。

 脳裏に残る好投した自分の姿。戸郷が今季初勝利を目指し向かうのは、長良川のマウンドだ。「球場の雰囲気だったりは覚えている。本当に良い思い出が岐阜にはある」。約2年ぶりの舞台を復活の序章にしたい。

 24年9月5日、ヤクルト戦。「中4日で投げて。体の疲労感だったりもすごい中で、7回を投げ抜いた」。そのシーズンで最短の間隔で登板し、7回1安打無失点。103球の気迫の投球で、3年連続の2ケタとなる10勝目をつかんだ。

2位だったチームは首位に再浮上。エースの役目を果たした、忘れられない一日だ。そんな思い入れのある球場をきっかけにする。「勝ち星がつくことが、(状態が)良くなる一番の要因になると思う。自分の勝利はもちろん、チームが勝つことが一番僕にとってうれしいこと。それができたら」と拳を握った。

 今季初先発となった4日のヤクルト戦(東京D)では5回100球を投げ6安打5失点。初回には直球で150キロ超えもマークしたが終盤の失速を反省し、課題と向き合ってきた。「もちろんダメなこともありましたけど、真っすぐでファウルが取れているのは良かった。いいものは出てきている」と収穫はあった。重ねた修正と手応えを確かめるマウンドになる。

 キャンプから試行錯誤を続け、腕から動く菅野(ロッキーズ)式のスタイルに変更した。

「球の質につながるのは必ずフォーム」と自分のものにすべく、高い意識で努力を続けてきた。「試合を支配するという意味では、やっぱり真っすぐの質が一番。8割くらいって言っていいほど大事」と全力で腕を振る。

 2位・阪神と3・5差で貯金ゼロ。この日、G球場で最終調整後、移動した。週の頭、火曜日を託された右腕は「いつも通り、自分の投球を心がけて。場所が変わったとしても、今までやってきたことをやれれば」。3年越しの快投で、再び輝きを取り戻す。(北村 優衣)

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