ヴィクトリアマイル追い切り(5月13日、栗東トレセン)

 第21回ヴィクトリアマイル・G1(17日、東京)の最終追い切りが13日、東西トレセンで行われた。

 迫力が伝わった。

カムニャックは栗東・坂路を単走。最初の2ハロンは15秒台で入ったが、徐々に力強さの増していくようなフォームで加速する。メリハリを利かせるようにラスト2ハロンは13秒3、12秒1でまとめた。

 「落ち着きもあって、いい走りだったと思います」。そう満足そうに振り返る友道調教師の何げないひと言が気になっていた。阪神牝馬Sが昨年の秋華賞から8キロ増え、自己最高の498キロでの出走。ただ、この日の共同会見で友道調教師は8キロ増に関して「欲を言えば、もう少し大きくなってほしかった」とポツリ。その真意を聞こうと、改めて取材した。

 「前は確かにゴツくなったなと思うんだけど、何か腹袋のあたりが寂しく見える感じがあるんだよね」。後肢が少し物足りなく映るのは、前肢のたくましさが際立つから。確かに胸前から首回りの筋肉量は明らかに増し、よりたくましくなった。

 今回は再びマイルへの起用。

以前より短距離色が強くなったと思える馬体は頼もしい。「牝馬って、こういう体の馬が走ること多いんだよ」とトレーナは笑みを浮かべた後、「気で走るような面もあるし、牝馬らしくなってきたよね」とポツリ。以前より明らかに心身両面でマイル適性が高まっていることを感じている。

 前走の阪神牝馬Sではエンブロイダリーに首差の2着。舞台は重賞2勝の東京に移る。「最後の直線も長くなります。一回使って上積みもあると思いますし、もう少し差は縮まるんじゃないかと思います」とトレーナー。首差からの逆転へ―。女王へ返り咲く手応えは十分にある。(山本 武志)

編集部おすすめ