◆第21回ヴィクトリアマイル・G1(5月17日、東京競馬場・芝1600メートル)追い切り=5月13日、栗東トレセン

 4歳世代で忘れてはいけないのがこの馬だ。エリカエクスプレス(牝4歳、栗東・杉山晴紀厩舎、父エピファネイア)は坂路で武豊騎手が騎乗。

首をうまく使ってリズムを取ると、持ったままで53秒7―12秒1で鋭く伸びた。鞍上は「以前よりも落ち着きが出てきたかな。キャンターに下ろすまで、ゆったりしていて良かった」と気性面の成長を感じ取った。

 前走の中山牝馬Sが収穫だった。好位で折り合うと、最後まで集中して0秒2差の4着に粘った。鞍上も「競馬の幅を広げたくて、2、3番手でと思っていた。経験できて良かった」とうなずいた。戦法に幅が出たのは間違いなく武器になる。

 高速馬場のマイル戦も望むところだ。昨年のフェアリーSは、1分32秒8のレースレコードで完勝した。桜花賞や京成杯AHでは崩れているが本来、距離適性は高い。「重賞を勝っていますし、マイルになるのがいい方に出てくれれば」と期待を込めた。

 レジェンドが好走のポイントに挙げたのは、レース当日の落ち着き。「栗東での調教はいいんですが、競馬場でテンションが上がるので、気をつけて乗りたい」。昨年の秋華賞ではエンブロイダリーを最後まで苦しめたように、そのスピード能力は誰もが認めるところ。府中の杜(もり)を、超特急がノンストップで駆け抜ける。(山下 優)

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