◆体操 NHK杯 第1日(14日、東京体育館)

 世界選手権(10月17日開幕、オランダ・アムステルダム)代表最終選考、愛知・名古屋アジア大会(9月19日開幕)代表最終選考を兼ねた大会で、女子予選は全日本の得点の半分を持ち越し、個人総合で争われ、4月の全日本個人総合選手権で5位だった昨年の世界選手権種目別の床運動で金メダルを獲得した杉原愛子(TRyAS)は、108・814点で5位スタートから3位まで浮上し、16日の決勝に進んだ。

 見せ場は、最初の種目の跳馬。

2021年東京五輪予選以来というユルチェンコ2回ひねりを披露し、見事に成功。ガッツポーズも飛び出し、14・533点の高得点。満面の笑みを会場に振りまいた。

 そこから流れをつくり、最後のゆか運動でも13・833点でフィニッシュ。首位の15歳西山実沙(なんばク)との差を1・684点から1・585点とわずかとはいえ、縮めた。「全体的にはいい流れ。自分らしい演技ができた。最初の跳馬はすごい着地まで決まって、評価もしてもらって、自信をもって跳躍できたので評価していいんじゃないかな。杉原はまだまだ進化できるよ、というのはみせられたかな」と声を弾ませた。

 跳馬は「こだわってやってきた」と話し、全日本後に、五輪の個人総合で2大会連続金メダルの内村航平氏からアドバイスをもらった。手の付き方、飛び出す角度など細部にこだわり「金言」を受けた。さらに、白井健三氏からもアドバイスを受けるなど、2人のレジェンドからのバックアップで進化につなげた。

「高さや技術を変えたのがEスコアの評価にもつながっているし、航平さんや健三さんに教えていただいたことを頭に入れて、まとめられたのは良かった」と納得した。

 16日の決勝では、連覇、そして、世界選手権代表などがかかるが、「皆さんに楽しんでいただけるように、自分が一番楽しみたいと思います」と結果より、自分の納得する演技を求め挑む。

 ◆世界選手権代表 男女ともに代表は5枠。男子は今大会の得点を持ち越して行われる5月のNHK杯での上位3人が選出される。得点の半分を持ち越す女子は上位4人が代表入りする。男子の2位まで、女子の3位までの選手は9月の愛知・名古屋アジア大会の代表も兼ねる。残りの枠は、団体総合で貢献できる選手が選出されることになっている。

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