◆体操 NHK杯最終日(17日、東京体育館)

 体操の世界選手権(10月17日開幕、オランダ・ロッテルダム)代表最終選考、愛知・名古屋アジア大会(9月19日開幕)代表最終選考を兼ねた大会で、男子2回目は全日本の得点を持ち点として個人総合で争われ、24年パリ五輪3冠の岡慎之助(徳洲会)は、341・362点で大逆転で3連覇を果たした。

 ライバル橋本大輝(日本生命・セントラルスポーツ)に1・181点差と大きくリードされて迎えた2回目。

最初の床運動で14・466点の高得点で滑り出した。続くあん馬は13・666、つり輪は14・000でまとめこの時点で橋本との差は0・148点とじわじわと迫った。4種目目の跳馬では全日本から解禁した「ロペス」に挑戦し、成功。14・400点の高得点。平行棒では14・900のハイスコアで、得意の鉄棒でも14・633点。最後の橋本の演技をまったが、目の前でまさかの落下で大逆転で優勝が転がり込んできた。「すごいほっとしています。最後の最後までやりきったことが良かったと思います」と喜んだ。

 跳馬でEスコア(出来栄え点)9・200点の高得点を出すなど、自身が追い求める美しい演技で観客を何度も魅了した。Eスコアの岡とDスコア(技の難易度)の橋本。まったく違うタイプの世界王者の存在が、お互いを刺激し合い高め合っている。

 世界選手権、アジア大会の代表権を手にした。

世界選手権の団体総合でメダルなら28年ロサンゼルス五輪の出場権を得る。昨年の世界選手権はけがの影響もありメダルなしに終わる屈辱を味わった。リベンジへ、五輪王者がここからさらに上昇気流に乗っていく。

 ◆岡 慎之助(おか・しんのすけ)2003年10月31日、岡山市生まれ。22歳。4歳から競技を始め、19年5月、当時高校1年で徳洲会入り。18年アジアジュニア 個人総合銅、19年世界ジュニアで団体&個人総合2冠、種目別はあん馬銀、平行棒銅。得意種目は平行棒。155センチ。

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