◆体操 ▽NHK杯最終日(17日、東京体育館)

 体操の世界選手権(10月17日開幕、オランダ・ロッテルダム)代表最終選考、愛知・名古屋アジア大会(9月19日開幕)代表最終選考を兼ねた大会で、男子2回目は全日本の得点を持ち点として個人総合で争われ、全日本個人総合選手権3位で昨年の全日本シニア選手権を制した川上翔平(徳洲会)は、合計335・877点で3位に入り、自身初めてとなる世界選手権の代表権を手にした。

 トップ橋本大輝(日本生命・セントラルスポーツ)に4・966点差の3位からスタート。

大きくリードされていたものの、得意の跳馬でヤンウェイ(ロンダート後転とび後方屈身2回宙返り)を決めて14・733点の高得点をたたき出すなど、後半からどんどん勢いを増し、順位を死守。大会後は涙を流した。

 真新しいジャパンのジャージーを着た川上は「やっと着れたなといううれしさと、ほっとした気持ちがある。選考会はやりきったなと思えた。けががあっての全日本、NHKだったのでつらく、苦しい2か月間からやっと解放された」と笑顔を見せた。

 全日本の2週間前に左手中手骨を骨折し、痛み止めの注射を打ちながら勝ち取った初代表。チームの同期の岡慎之助(徳洲会)から「『俺は世界選手権で床、つり輪、平行棒やるからお前はあん馬、跳馬、鉄棒やってよ』という話を普段からするので、慎之助の中でも自分がチームにいるっていうのは見えているのかなと思って自信になる」とパリ3冠の友の言葉を支えにしてきた。

 昨年、世界選手権代表を逃した(補欠)。「慎之助がまずパリに行った。去年の世界選手権も自分が出られなくて慎之助は代表だった。常に追いかけているのは慎之助。慎之助が前に行くと自分もついていきたい、抜かしたいと、ただそれだけです」と五輪王者の背中を追いながら世界への階段を上る。

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