◆京滋大学野球春季リーグ戦 ▽第7節1回戦 びわこ成蹊スポーツ大16―0明治国際医療大=7回コールド=(19日・わかさスタジアム京都)

 びわこ成蹊スポーツ大の打線が爆発。1986年春に京都教大が京都学園大(現京都先端科学大)戦でマークしたチーム最多安打のリーグ記録にあと1本と迫る22安打の猛攻で16得点で大勝した。

   ※   ※   ※

 異例の兄弟対決が実現した。びわこ成蹊スポーツ大の4番・捕手で先発出場した嘉門健太(3年=京都文教)と明治国際医療大の3番・DHの嘉門翔太(1年=京都国際)だ。

 兄・健太は初回に左前安打を放つと、2回の第2打席では右前安打。その後、死球、死球、三振で3打数2安打。「今まで打ててなかったですけど、調整して2本打つことが出来たのは個人的に良かったです」と話した。

 弟との対戦については「初めてですね。小中と同じチーム(中学は京田辺ボーイズ)なので。不思議というか、新鮮というか。正直やりにくかったです」と照れ笑いを浮かべた。

 4回の打席では、兄・健太の声かけに弟・翔太が笑顔で応じるような場面があった。

 「自分でも何をしゃべったか覚えていないですけど、たいしたことは言っていないかな。『ちゃんと打てよ』みたいな感じだと思います」

 そんな兄の思いに応えて翔太は中前安打を放った。

 この試合まで兄・健太は打率2割7分3厘、弟・翔太は打率3割2分だった。弟を越える2安打を放ち「弟も打率を残していたので…。弟の目の前でお兄ちゃん力を出せたのかなと思います」と威厳を保ち笑顔が広がった。

 現在は実家暮らしの兄・健太と独り暮らしの弟・翔太。高校では弟が寮生活のため、一緒に過ごす時間は少なくなったが、絆は深い。京都国際で主将を務め、右足首を骨折した弟・翔太はつらいリハビリの時に親身になって支えてくれたリハビリ担当のように、将来はサポートする立場になりたいと、柔道整復師や鍼灸師などを目指すことを決めた。

 相談に乗った兄・健太は明治国際医療大を薦めたという。「高校の先輩もいたので、話を聞いて、より専門的に学ぶにはいい環境だと思って」とアドバイスを送ったという。

 高校時代から野球の話は避けてきた。「弟はまじめで物静か。(高校時代は)キャプテンをやっていたので、あえて野球の話は避けていました。今も『ご飯作っているか』などそんな感じですね」とはにかんだ。

 弟・翔太は投手登録でもある。「ピッチャーとバッターで対戦してみたいですね」と兄・健太は未来予想図を描く。次の兄弟対決の結果はどうなるか。嘉門兄弟は、今秋、来年に実現するかもしれない第2章を楽しみにしている。

編集部おすすめ