俳優の矢野聖人が23日、東京・新宿のK’s cinemaで主演映画「心のパズル」(門脇重治監督)の公開初日舞台あいさつに出席した。

 解離性同一障害を題材として、誰もが持つ心の多面性に焦点を当てた物語。

演出家・蜷川幸雄氏(2016年死去、享年80)が最後に見いだした役者とされる矢野は、元舞台俳優の主人公・湯浅公彦を熱演。「キャラクターの濃い役がたくさんいたので、全体を通してフラットに演じることを心がけた。感情的なシーンだけは爆発するように、メリハリをつけて演じた」と振り返った。

 シリアスなテーマを扱った本作に「見た人がいろんなことを思うのが普通だけど、人に対して受け入れて理解してあげる気持ちをもう一回考えるきっかけになった映画。当たり前のことだけど、なかなかできないこと。栄華を通してそれを感じていただきたい」と呼びかけた。

 元ヤンキー役で共演した女優・佐伯日菜子は「衣装合わせで一張羅のスカジャンを着ていったら、全く違う衣装が用意されていた。自分の役作りの浅はかさにハッとした」と語った。

 矢野は10年4月に、蜷川氏による舞台「身毒丸」のオーディションで8523人から主役に抜てきされた。その後は昨年のNHK大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」など多くの作品に出演している。

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