◆日本生命セ・パ交流戦 2026 巨人5―1ソフトバンク(27日・東京ドーム)

 文字通り、打“線”となった見事な攻撃だった。この日は坂本、丸、松本らベテランをスタメンに起用。

チームを取り巻く状況、今季ワーストの5連敗中ということもあり、まずは流れを変え、落ち着きをもたらしたいというベンチの意図だったと感じる。経験豊富な選手が並び、それぞれが打席内でやるべきことを果たしたのが3回のビッグイニングだった。

 泉口、坂本の安打と吉川の四球で作った無死満塁から、ダルベックが三直。不思議だが、無死満塁から最初の打者が倒れると、無得点に終わってしまうことはよくあるものだ。その点で、大城が外の直球を我慢して同点の押し出し四球を選んだことが大きかった。

 続くキャベッジは読み勝ちだ。スライダーが2球続けて外れ、外の直球でストライクを取りに来るだろうというカウントで、強引にならず逆方向へはじき返した。1死一、三塁から丸も2球で追い込まれたが、卓越した選球眼でフルカウントに持ち込んだ。一塁走者がスタートを切ることで併殺の可能性は低く『前に転がせば点が入る』という状況を作り出し、食らいついてしっかり転がした。

 これですべてが好転するとは限らないが、勝たないと何も変わっていかない。一丸となった理想的な攻撃をきっかけにしたい。(野球評論家・清水 隆行)

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