【モンテレイ(メキシコ)2日=ペン・金川誉、後藤亮太、カメラ・山崎賢人】北中米W杯に臨む日本代表が、事前合宿を行うメキシコ・モンテレイに到着した。森保一監督(57)や全26選手は、地元警察の警備や先導を受けての移動とVIP待遇で宿舎入り。
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「ついにW杯が始まった」。そんな高揚感が漂う、日本代表の開催国メキシコ入りだった。日本から約11時間のフライトで、モンテレイ国際空港に到着。そこから宿舎へのバスは、地元警察のバイクが先導し、信号を全てストップさせて進むVIP待遇で向かった。
記者がタクシーを利用した前日は、渋滞で約2時間かかった道のりを、わずか約45分で到着。事前合宿からこれほどサポートを受けられたのは、日本サッカー協会(JFA)が現地関係者と粘り強く交渉を重ねてきた成果だ。森保監督が掲げる「W杯優勝」に向け、勝つ可能性を1%でも高めようとする協会スタッフの執念を感じた。
宿舎は“お祭り騒ぎ”になった。チームバスが到着すると、メキシコ人従業員が「ハポン!ハポン!」の熱烈コール。日本出発時に「闘魂」はちまきで注目を集めた長友が、モンテレイ到着時の歓迎イベントで贈られたメキシコ伝統の帽子「ソンブレロ」をかぶって登場し、手を振ると歓声が起こった。
モンテレイは第2戦チュニジア戦の試合会場でもある。経済的に発展している当地には50~60近い日本企業があり、700人近い日本人も暮らしている。日本人応援団に加え、地元の人々を味方に付ければ、試合当日はホームのような雰囲気が作れそうだ。
一方で、W杯ならではの“想定外”にも直面した。モンテレイを合宿地に選んだのは、日中35度前後に達する酷暑のなかで「暑熱対策」を進めるため。しかしこの日は、夕方の大雨で気温が25度前後まで降下。これを受け、チームは3日に予定していた夕方からの練習を、気温が上昇する午前中へと急きょ変更した。また芝の状態悪化を受け、練習場も変更する事態に。環境が目まぐるしく変わるW杯において、事前準備に絶対の正解はない。状況の変化に合わせ、いかに柔軟に対応できるか。
〇…モンテレイの宿舎入りする際に、遠藤航が、やや足を引きずって歩く様子が見受けられた。5月31日のアイスランド戦で、左足負傷から約3か月ぶりに実戦復帰も、違和感を訴えて前半のみで交代。試合後には「本当はもうちょっとプレーしたかったけど。これで足には逆にいい負荷がかかって、良くなっていくと思います」とケガの再発ではないことを強調していた。だが、まだ万全ではないことは明らかで、残りの準備期間でどこまで状態を上げられるかに注目が集まる。

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