【モンテレイ(メキシコ)3日(現地時間)=ペン・金川誉、後藤亮太、カメラ=山崎賢人】

 日本代表は3日、メキシコ・モンテレイでの事前合宿をスタートした。予定していた練習場が芝のコンディション不良により変更となり、時間も大雨が予想された夕方予定から午前練習に変更。

炎天下で気温35度を超える中で、別メニュー調整となった遠藤航、瀬古歩を除く24名は暑熱順化を目的としたトレーニングを行った。

 5大会連続出場となるDF長友佑都は「もうエネルギーがわいてきますね。いよいよ特別なW杯のエネルギーがわき上がっている感じがします。移動の疲れ、時差なんかも、今日は3時ぐらいに目覚めてそこから寝られていないですけど、全然めちゃめちゃ元気です」と笑った。湿度も70%以上と、蒸し暑い環境での練習にも「全然感じないですね。これもW杯の魔力ってやつですね」と語った長友。しかし、一方で過去の失敗を生かしたコンディション調整を見据えている。

 長友にとって2度目の世界挑戦となった2014年ブラジル大会。当時インテルで大活躍し、本田圭佑(当時ミラン)らとともに、意気揚々とW杯に乗り込んだ。

「インテルで一番いい時期を過ごしていた。代表では145試合で4点しか取っていないけど、このシーズンはインテルで5点(34試合)取った。状態もよかったんですけど、この前コートジボワール戦を久しぶりに見たら、(前半)20分ぐらいから(状態が)落ちていました。

僕だけじゃなく、全体的に」

 14年ブラジルW杯は、比較的涼しいブラジル・イトゥでのキャンプを経て、高温多湿のレシフェで初戦・コートジボワール戦を迎えた。

 「涼しいところ(イトゥ)からいきなり暑い所(レシフェ)で試合をして、みんな体が動いていなかった。コートジボワール戦を見たのは、(W杯以降)初めてですよ。ブラジルW杯の試合は、1試合も見たくなかった。傷が残っていて、しみると痛かったんでね。なかなか見られなかったんですよ。でも、今回見てみようと思ったら、かなり落ちていましたね」

 今回W杯のメンバー入りを果たした後、過去のW杯の試合を5、6試合見たという長友。そこでコートジボワールに逆転負けを喫した試合を見て、準備段階からの暑熱順化の重要性を再確認したという。

「改めて、コンディションの管理や、仕上げていく形は大事なんだと気づいた。この経験も、後輩達に伝えられる」

 過去の失敗からの学びを、現在のチームに伝える役割を担う39歳。12年間、触れることすら拒んできた「しみると痛い」傷口をあえて自ら開き、客観的に己の失敗と向き合ったのは、すべては今回の過酷な北中米W杯を勝ち抜くためだ。かつて経験した「涼しいキャンプ地から、いきなり酷暑の試合会場へ入る」というコンディション管理の落とし穴。

そのリアルな教訓は、今まさにメキシコの猛暑の中で汗を流す若い後輩たちにとって、何よりも説得力のある道標となる。

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