◆米大リーグ ドジャース―レイズ(17日、米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム)

 ドジャース・大谷翔平投手(31)が17日(日本時間18日)、本拠地・レイズ戦に先発登板。現地午後7時9分開始のゲーム翌日に午後0時10分開始というハードスケジュールとなる中、6回7安打4失点で降板した。

球数91球、最速は101マイル(約162・5キロ)を計測。6回にフリーマンに逆転2ランが飛び出し、大谷に7勝目の権利が発生した。6回には「5番・DH」のロハスの代打として打席に立ち、初球を打つも遊ゴロだった。先発登板時の代打登場は初めて。チームはDH解除となった。

 左膝の違和感を訴えてからは初のマウンド。この日の試合前、ロバーツ監督は「(膝の問題は)完全に乗り越えたとは言わない。でも、管理できる状態だと思っている。彼自身も、トレーナー陣も管理できていると思う。ただ、完全に過去のものになったとは言わない」とし、「私としては彼の仕草や様子、それからボールを投げる時の感じや、コマンド(制球)などを見ていくことになると思う。そういったところはかなり注意深く見ていくつもりだ」と説明していた。

 それでも、圧巻の立ち上がりとなった。

初回は1番ディアスを98・4マイル(約158・4キロ)直球で空振り三振、2番アランダをスプリットで一ゴロに仕留めると、3番ムリンスは99マイル(約159・3キロ)直球で左飛に打ち取って三者凡退と13球で圧巻の立ち上がりを見せた。

 3回は1死から9番ウォールズに左翼への大飛球を許したが、コールがフェンス際でナイスキャッチ。米データサイト「ベースボール・サバント」によると、アストロズ本拠地のダイキンパークでは本塁打になっていた当たりだったが、味方の好守に救われた大谷は帽子を取って感謝を示した。その後、ディアスの死球を与えるなどして一、二塁のピンチを背負ったが、3番ムリンスをここまで最速の100・3マイル(約161・4キロ)直球で遊ゴロに打ち取って無失点。大谷はベンチに引き揚げる際にディアスに声をかける場面もあった。

 しかし、味方が2点を先制した直後の5回だった。先頭メサをこの日初の四球で塁に出すと、続くフェドゥシアの中越え二塁打で無死二、三塁となり、ウォールズの右犠飛で初失点。1死三塁から1番ディアスには中前適時打を食らった。なおも1死一、二塁からムリンスの打球は一塁へのゴロとなったが、一塁フリーマンが二塁に送球すると思ったのか、大谷のベースカバーが遅れており内野安打に。満塁からカミネロの三ゴロの間に3点目を献上し、パラシオスの右前適時打で一挙4失点となった。1イニング4失点はドジャース移籍後ワーストとなった。一時1・00まで下がっていた防御率は0点台復帰ならず、1・47に悪化。

規定投球回にも1回1/3届かなかった。前々回の登板から右手中指のマメの問題が表面化しているが、この日も出血が見られた。

 「投手・大谷」はリアル二刀流で出場した前回10日(同11日)の敵地・パイレーツ戦では6回2/3を6安打4失点(自責3)。当時の規定投球回まで残り1アウトで悔しい降板となった。翌日11日(同12日)のパイレーツ戦では左膝の炎症で7回に途中交代。1試合の欠場だけで打者として復帰したが、ロバーツ監督は「どちらかというと打撃よりも投げる動作の時に(左膝が)気になるようだ」と話していた。本人も同箇所を痛めた時のことを振り返り「おそらく前回登板(10日)の投げ方がそこまで良くなかった」と分析。ただ、前日にブルペン入りした際には左膝をかばうなどの様子は見られなかった。今季は試合前の時点で11試合で6勝2敗、防御率1・06はメジャー全体の“隠れ1位”となっていた。

 大谷は16日(同17日)のレイズ戦では0―0の6回先頭で先制&決勝の15号ソロ。17打席ぶりの安打が値千金のアーチとなり、自身の本塁打による「1―0」の勝利はメジャー移籍後初めてのことにもなった。この試合は現地午後9時1分に終了。

1時間52分は球団では1時間44分で終わった92年10月4日(同5日)の敵地・アストロズ戦以来34年ぶり、ドジャースタジアムでは82年4月以来の最短タイ記録と歴史的な“時短ゲーム”だった。翌日に向けた睡眠時間を確保するためにも「そういう意味では良かった」と大谷もひと安心。試合終了から14分後、プレーボールから2時間6分後に早歩きで帰路についていた。

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