◆第108回全国高校野球選手権 第7日 ▽2回戦 履正社6―2享栄(11日・甲子園

 履正社(大阪)が享栄(愛知)を下し、初戦を突破した。エース右腕・木村颯投手(3年)が9回8安打2失点で完投。

今大会最多167球の熱投だったが、試合後は「全然疲れてないです」と笑顔を見せ、周囲を驚かせた。

 初回は2安打で先制を許す苦しい立ち上がり。「甲子園初マウンドで見え方が違ったが、慣れて修正することができた」という言葉通り、2回以降は最速148キロの直球と多彩な変化球を武器に享栄打線に的を絞らせなかった。9回には2点目を献上するもチームは6点を奪い初戦突破。「粘られて難しいピッチングだったが強い気持ちで投げることができた。チームを勝たせることができてうれしい」と喜びをかみしめた。

 167球の力投を支えたのは日々の鍛錬だった。昨秋はエースナンバーを外れ、背番号11。悔しさをかみしめ、自ら投げ込みを開始した。「投げ込まないと投げる体力はつかない」と冬からは1日200球を週3回、投げ続けた。「投げることが好き。できなかったことができるのが楽しい」。

飽くなき向上心が成長の原動力になった。今春からエースナンバーを背負うと春の府大会王者にも貢献した。大阪大会では4試合で27イニングを投げ抜き、4失点。甲子園では疲れを感じさせない投球を見せた。

 「大阪桐蔭を倒したい」と入学した履正社。今夏は対戦することはなかったが、激戦区・大阪を勝ち抜いた誇りを胸に聖地のマウンドで白星を積み重ねる。

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