◆秋季高校野球大阪府大会 ▽準々決勝 大阪桐蔭7x―0履正社=7回コールド=(3日・大阪シティ信用金庫スタジアム)

 今春センバツ優勝の大阪桐蔭が、履正社を7回コールドで下し、準決勝に進出した。エース・川本晴大投手(2年)が4安打完封。

自己最速タイとなる152キロの直球などで府内で最大のライバルを封じ、3校に与えられる近畿大会(17~11月1日・わかさスタジアム京都)切符に王手をかけた。敗れた履正社は来春センバツ出場が絶望的となった。

 センバツV投手が、圧倒的なピッチングで最大のライバルをねじ伏せた。大阪桐蔭・川本は初回1死から2者連続三振など好スタート。192センチから投げ下ろす直球は、回を重ねるごとに威力を増した。許した安打は単打のみ4本。4回を除く毎回の8三振を奪い、直球は春の聖地で出した151キロを上回る(ネット裏のガンで)自己最速タイの152キロをマークした。

 昨年は対戦がなく、川本も履正社打線に投げるのは初めて。「ずっと『大阪桐蔭といったら履正社』というイメージがあったので、すごい気合が入りました」と燃えていた。7回無死満塁のピンチでは、西谷浩一監督(57)のアドバイスを忠実に実行。マウンド上で楽天・前田健太投手(38)の“マエケン体操”で肩甲骨の周りをほぐし「練習の時から西谷先生に『マエケン体操をして、縦回転を意識して投げろ』と言われたので」と、きっちり修正して無失点で切り抜けた。

 背番号1を着ける左腕。

今夏の大阪大会は左肩棘上筋(きょくじょうきん)の肉離れで大会直前に登録メンバーを外れ、チームは4回戦敗退となった。その間は徹底的な走り込みで下半身を強化。「夏に外れた期間で、自分の中で成長できた感じがあるので。それで秋、頑張ろうと思います」と意気込んでいた。

 4番打者を務めていた西武・中村剛也内野手(42)の長男・勇斗(2年)が左手首痛でベンチに。「やっぱり4番がいないと、ちょっと苦しいですけれど、みんなでやるしかない」と指揮官は振り返ったが、ベストメンバーでなくとも7回コールド勝ちと、選手層の厚さを見せつけた。

 負ければセンバツ出場が絶望的となる、大事な一戦を制した。西谷監督は「2回連続で甲子園を逃したくない思いが強い。最低でも全員で優勝旗を返しに行きたい」とナインの思いを代弁。川本も「自分一人で投げ抜く気持ちでいます」と日本一奪還へ、エースの覚悟を示した。(高柳 義人)

 ◆川本 晴大(かわもと・はると)2009年9月9日、埼玉・飯能市生まれ。17歳。

双柳小1年で野球を始め、泉ホワイトイーグルスに所属。小6でライオンズジュニアに選出。飯能一中では武蔵嵐山ボーイズと東京城南ボーイズでプレー。武蔵嵐山では2年春夏、全国大会に出場。中3夏にU―15日本代表に選ばれ、W杯で世界一に。大阪桐蔭では1年秋からベンチ入り。遠投100メートル、50メートル6秒9。192センチ、95キロ。左投左打。

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