◆米大リーグ ナ・リーグ地区シリーズ ドジャース―ブレーブス(4日、米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム)

 ブレーブスは4日(日本時間5日)、0勝1敗で迎えた地区シリーズ第2戦の敵地・ドジャース戦で、レイ・カー投手(32)が先発することを発表した。

 カーは1日(同2日)のワイルドカードシリーズ第3戦の本拠地・フィリーズ戦で先発し、4回無失点と好投。

負ければ終戦、勝てば突破という試合で、チームを地区シリーズ進出に導いた。今季わずか9登板で本来はリリーフの左腕が大仕事をやってのけた。

 カーは、この舞台に立つまでに、波瀾万丈な人生を送ってきた。そんな物語が、多くの現地メディアでも報じられている。1994年9月10日生まれ。大谷と同じ年の32歳だ。カーを産んだ母は、2歳の時にカーのもとを去った。13歳に時に父が投獄され、両親と暮らすことはできなくなった。

 それでも、”育ての親”に引き取られ、進学なども援助してもらい、結果的にカーは本当の親だと信頼するようになった。高校は決して強豪とは言えないチームで過ごし、大学でも野球を続けたが、一度は野球をやめてコンビニの「セブン―イレブン」や映画館などで働いたこともあった。

 諦めかけた野球だったが、知人の紹介などで復帰することを決断。すると、メジャー球団のスカウトの目に留まり、17年にはマリナーズのマイナーでデビューした。

その後再び新型コロナイウルスの影響でマイナーの試合が全休になるなど影響も受けたが、22年にパドレスでメジャーデビューを果たした。

 デビュー戦は2―10と大量リードを許した22年4月24日の本拠地・ドジャース戦。先頭のターナーを右飛に打ち取ると今でもドジャースでプレーするマンシーからは空振り三振を奪い、テーラーを中飛に抑えて3者凡退で抑えた。

 その後ブレーブスにトレードで移籍。24年には6月に右肘のトミー・ジョン手術を受けて戦線を離脱した。そして今季、24年以来2年ぶりにメジャー復帰。レギュラーシーズンではわずか9試合の登板だったが、ブルペンデーだったワイルドカードシリーズの第3戦で先発し、4回途中まで無失点で抑えてヒーローになった。

 0勝1敗で迎えるドジャースとの地区シリーズ第2戦。エースのセールを中1日での救援登板から中2日で起用するプランもあったが、カーが中2日で先発のマウンドに上がることになった。4年前、念願のメジャーデビューもドジャース戦だった。負けたら王手をかけられ、勝てば1勝1敗のタイとなる一戦。ポストシーズンの先発という大役で、ドジャース打線に挑む。

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